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ニイナさんの海外転職レポ

お金、コネ、専門技術、語学力、彼氏、全て無し!の33歳独身女性が体当たりで始めた海外転職活動と@ラテンアメリカのリアルなレポート。語学留学と就職を決めるまでの第一章、メキシコで就職して驚きの連続の第二章。目指した業界に転職しての第三章です。

ベリーズ逃避行:入国編

ニイナです。。。。一人寂しくベリーズの海辺に居ます。

完全に思いつきの行動で勉強からの逃避行です。
あ、ちゃんとケツァルテナンゴに戻る予定ですのでご心配なく。。。

元々、空気が汚いケツァルテナンゴからなんとかもう少し空気がきれいでなおかつお手頃にスペ語も出来れば英語も勉強出来る所はないかなぁと思っていましたが。
ここ一週間、ステイ先の家の環境絡みででストレスが溜まってきていました。

だったら家を変えよう、というか外国の一人暮らしの練習をそろそろ始めないとかしら、でも私、そもそも一人暮らしは寂し過ぎて病むからもう絶対したくないんですけどー!どうしようっかなー、、、とぐだぐだ悩んでいる間に、私は周りの人に甘えていたのだと思います。

授業では「先生、よくブチきれないな」っていうくらいぼけ〜っとし。(頭に空気を入れるわよ!と少しバルコニーに連れ出されはしましたが。。。)
英語圏の友達が他の友達と英語で話していて自分だけが会話についていけない事に勝手に焦り、周りがスペ語を習いに来て英語だけを喋ってばかりだから、と人の所為にして彼らとの輪に入ろうとせず。

これは就職活動でお話しした先方の方が「やっぱりケツァルテナンゴは安いよね。入社時期は待つから年内はこのままそこで頑張って勉強して」と仰って下さり、私もこのほこりだらけで水の無い所であと2ヶ月頑張る!と決めた直後のことでした。

このままでは二ヶ月持たないな、と。
えぇ、私、寂しがり屋で脆い部分は誰にも負けませんから(笑)
ってかストレスコントロールに必要ですからー!!!と思い立ったのが木曜の夜。
この時点ではまだ、週末だけグアテマラ国内の湖がある所に行こうかとも考えていましたが、金曜の朝、ステイ先のお母さんに言った言葉は「今日、ベリーズ行く!」でした。。。

お母さんビックリ。でも私にストレス解消が必要な事も分かってくれていて、私は部屋の荷物を片付けていましたが、「ニイナが戻るまで部屋は空けておくから」と。
と、いうわけで金曜の午前中の授業の合間の30分休憩の際に、学校の向かいにある旅行会社に途中の街(グアテマラ国内フローレス)までのバスチケットを買いに行き(これがまた停電中ですぐにチケット発行されず休憩時間終了ギリギリに戻れましたん)先生にはいつもより30分早く授業を終えてもらうようにお願いしました。
こうして昨日(11月7日金曜)12:30、学校を出発しました。
バス会社のカウンターまではちょっと距離があり、場所が分かるか不安でしたが先生が送ってくれました。

この行きのバスの中で、どこの国からかもわからない番号から電話がかかってきて、焦って出たら就活関連で連絡をすると言われていた第一志望の業界の会社からでした。
スペ語でいろいろ質問を受け、焦って英語とミックスの訳の分からん答えを返していました。。。絶望的。。。

さて話を戻して行きのバスは大型バスで安全度は高いのですが、最初の経由地のグアテマラ市内、中でも各バス会社のターミナルがある周辺は危険区域で、グアテマラ人もなるべく避けるという場所です。
そこに夜着いて、もっと大きな夜行バスに乗り換える為に、2時間待ち。
ターミナルのすぐ外のタコス屋さんで晩ご飯を調達し、ターミナルでもぐもぐ。
あぁ、、、そういや私、こういう一人旅はもうかなり久しぶり、、、と思いつつ周りを観察してみると、ケツァルテナンゴでは普通の民族衣装の女性が一人も居ない!
大きな荷物を頭に載せた人も居ないし、やっぱりケツァルテナンゴはグアテマラの中でもちょっと違うんでしょうね。より昔ながら、と言いますか。

夜9:00出発のFuentesu del Norte社の夜行バスは二階建てでシートピッチも日本人の私には広く快適でしたが、隣が予約した人じゃなくて飛び込みで来た男性だったのがちょっとなー。
これイスラム教系のトルコとかは知らない人同士の男女を隣同士にしたりすることは無いんですよねー。日本の夜行バスも女性専用シート、とかで予約出来ますしね。

バスは夜中に何度か停まり(休憩時間らしき30分の停車は最初の1回だけで、あとはなんか警察の車内チェック?やらただ電気が点いて5分くらい停まっただけのことも。)定刻通り、朝の6時にはフローレスという街に着きました。
外はちょうど明るくなる頃でした。


バス会社のカウンターがたくさんある所の一つでベリーズ行きのチケットを売っている所で国境の街までのチケットはあるか聞いたら、ベリーズシティまでのチケットにしろ、と。
国境からベリーズシティへはローカルバスを乗り継ぐつもりでしたが、それは時間の無駄と言われました。
そこで私は言いました。
「私、日本人ですぐにビザ取れないと思うけどいいの?」


ここでベリーズ情報を少しお伝えすると、日本人が珍しく観光ビザを必要とする国なのです。
大概の所の観光はノービザで行ける強いパスポートを持ってるつもりでしたが、、、まぁ事実必要なんだから仕方ない。
そして、この国は中米唯一の英語圏なんです。。。(スペ語を勉強する為に中米に来たのに英語の国に行くという矛盾)
この国は独立の経緯が周りの国と少し異なり、元はグアテマラの中のイギリス特権が認められていた部分が独立した、みたいな経緯です、多分。
その国として認められたのが私が生まれた年と同じだったはず。なので、英語が公用語で、でもスペ語も分かる人も居るけどな、みたいな状態でしょうか。
 通貨もペソとかケツァールなどの独自の単語ではなくベリーズドル。それも1/2アメリカドルというレートが固定したものです。アメリカドルも通用しています。


そんなベリーズに関して日本人はビザは国境で取れるけど時間がかかる。その間にベリーズシティまで直行のシャトルバスは他の外国人達(ビザ不要)を乗せて行ってしまう、というのが国境越えでよくある話みたいでした。
ここ数年は時間は短縮されてきてはいるみたいですが、やはりグアテマラシティや、メキシコシティ、もしくは日本にあるベリーズ大使館で取得してくるのが良いとされていて。。。

それでもバス会社のおじさんは「国境で走れ!同じバスの他の人達の入国手続きの間にビザは発行されるから!」と言うので、そのおじさんの言葉と自分の運を信じて、ベリーズシティ行きのチケットを買い、シャトルバス(20人乗りくらいの小型バス)に乗り込みました。
フローレスの街中のホテルを数件回って観光客をピックアップし、バスは満員に近い状態で朝8:30に出発。
国境までの道中は広くてのんびりで暑い、私が元々イメージしていた中米の田舎道でした。
(ほんとケツァルテナンゴでそういうイメージがどんだけ覆ったかってことなんですけど。)

そして1時間半くらいですかね、いよいよ国境が近づいてきました。
バスの中にも両替商の人が乗り込んできて「換えるよー」と言っています。
国境手前で検査待ちの列にバスが並んだところで、運転手さんに「私、日本人でビザ取得しなきゃならないから最初に降ろしてね」とお願いしたら「ビザ取得に時間がかかっても待てないから今すぐ降りて走れ!」と。

そこからは怒濤の流れだったので、肝心の写真が無くて申し訳ないのですが、以下覚えている限りの流れです。同じ様なルートの方の少しでも参考になれば、、、。

10:00ちょっと前くらい 車のチェックポイントの横を走り抜け、向かって右手にあるグアテマラ側国境で並ばずにインフォメーションのおじさんにスペ語で話しかける。
おじさん「トイレか?」私「違う!イミグレ!」おじさん「右側の窓口だよ」
窓口には並んでいる人は居らず、パスポートだけをポンと出したら、確か、メキシコに行くか?とか聞かれたと思います。(ベリーズを通ってそのままメキシコにも行けるので。)それと出国税の20ケツァールを払い、「次は?」と聞いたら1ブロック先の建物だよ!と。
それだけで出国完了。スタンプも押してもらっています。
またまたダッシュで1分走ったら、また車のチェックみたいな止められるバーがあるので(高速道路の料金所みたいな感じ)その横を走り抜けてベリーズ側のイミグレへ。

向かって右側が入国、左側は出国の様なので、右側の入り口に入ったら、誰も並んでいない!よし!
やはり入った所にあるインフォメーション(と思いきやベリーズの船会社の窓口)のおじさんに「日本人です。ビザを取りたいの」と英語で話しかける。
おじさんは「写真は持っているか?」と聞いて私が持っていると答えたら紙を2枚出して、「これを全部書くんだよ。ここは全部ノーで答えたら良いからね」と親切に教えてくれました。

しかしビザ申請用の紙はまともでしたが、入国申請だか税関申請の紙は印刷で文字がつぶれて読めない!!
地球の歩き方の後ろの方に記載してある各国の入国書類の書き方を見ながら(実物とちょっと違う)分かる範囲で書きなぐりました。
この時点で同じバスの観光客達が、ベリーズ側イミグレに到着。審査待ちの列が出来始めていました。
インフォメーションのおじさんに「書いたよ!」と言うと、チェックする事無く、「こっちに来て」、と入国の列をパスして奥にあるなにやらドアの向こうへ。
さらにその中のドアを入った所がどうやらビザ発行のオフィスの様で、グアテマラ人かな?一人男性が心細げに立ってビザが降りるのを待っていました。
中にいる係官のみなさんにインフォメーションのおじさんは「日本人の女性で観光バスだから先に手続きしてあげて」と言い残して去って行きました。

そこから5分ほど・・・。放置されている間に、白人系の体格の良い係官の女性(以下リンダと仮名)が「外で待ちなさい!」と。そうしている間に数名のビザ申請者が続々と列を作りました。
聞けばベリーズ出身者みたいですが、観光ではなかったようで手続きが必要みたいです。
この時点で時計を見たら10:17分。まだ大丈夫かな、、、。

そこに一人のチャラ男係官登場!早く手続きして!と訴えたいのに「私は早く行かないと専用のバスが行ってしまう」すら焦って上手く英語で言えず、「君の問題が分からない」とか言われスルー。申請の紙も受け取ってもらえず。

それからまたしばらくして、リンダが出てきて並んでいる人達に順番に書類を受け取り始めた!が、私の後に来たベリーズ出身家族の方を先に受け取りました。
「私が先!」をこれまた言えずに、「バスが行くの!待ってる!早くして!」とひたすらお願いして彼女がうっせーな、みたいな感じで私の書類をやっと受け取ってくれてオフィスに消えて行きました。
リンダが引っ込んでしばらく後、さっきのチャラ男が通ったので「お願い!」と言うと、「君のバスは行ってしまったよ」とな。。。がびーん。。。

半泣きで次の交通手段や、やっぱりフローレスから国境までだけのチケット売ってくれれば良かったのに、などなど考えていたらリンダに外のベンチで待ってろと言われる。
外のベンチは2つあり、どっちかわからずとりあえずリンダが居る入国審査の窓口の向こうを見やすい場所に立っていたら、入国審査の窓口のカメラに写り込んでいたらしく(笑)、審査のお兄さんにちょっと避けろと言われました。。。

そこになんと私のバスの運転手さん登場!まだ待っててくれたのね!!
最初に中に通してくれたインフォメーション(実はただの船会社の人)のおじさんと話をして、インフォメーションおじさんがリンダの所に早くして、を言いに行ってくれました!
インフォおじさん「あと5分で出来るよ」
私「ありがとう!!運転手さん、お願い!あと少し待って!!」
運転手さん「うん、あと少しっぽいから待つよ、心配するな」
インフォおじさん「ベリーズからキーカーカーに行くの?特別割り引きチケットをあげるからね」
・・・もう絶対おじさんところの船に乗るよ!

そこから10分以上にも感じましたが。
もう一度インフォおじさんがリンダを急かしに行ってくれてようやっとビザが出てきました!
でも今度はこれを持って入国審査の列に並ばんといけんのか。。。と思いきや、インフォおじさんの計らいでその長蛇の列をすっ飛ばして審査してくれました!

ベリーズビザの金額は滞在目的と日数で違いますが、私の場合のシングルなんちゃらという少ない日数で1度だけの入国が出来る安いタイプは50アメリカドル。高い(泣)
前回のアメリカの時から持っていた虎の子の100ドル札をインフォおじさんに渡したら、100ベリーズドルを返してくれました。なるほど。
写真はリンダに渡した2枚(就職活動用に念のため持っていた大きいけど斜め写りのものとサイズは小さいけど正面写り)の内、大きい方が使われたみたいで(斜め写りもありなのか。。。)余った一枚も返してくれました。

リンダと入国審査のお兄さんともちろんインフォおじさんにたくさんありがとうを言って、入国審査の建物を後にしました。
ここでリンダが「いいってことよ」みたいに言うのは何か違う、と思いながらも、まぁよし。入国出来ましたので。他に税関らしきところも運転手さんと一緒にスルー。
荷物検査とかいっさい無かったけど、いいんだー・・・。すごいな。
車の検査を抜けた先に停まっていたバスに着くと、他の乗客たちはみんな暑い中、待っててくれて私の登場に「やっと来た」みたいな反応でした(笑)
ん?少し乗客が増えている様な。。。どうやらローカルバスに乗る予定だった人を上手く客引きした模様です(笑)

10:50AM 無事にバスはベリーズシティへ向けて出発しました。

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