グアテマラ国内旅行 2014/12/31 週末旅行のススメ:逡巡のアンティグア編その2 この日のイメージソング:↑THE HIGH-LOWS↓ ”罪と罰” ミュージシャンの家にお引っ越しした翌日の12月30日朝9:00、急遽決定した火山を見るツアーに参加する為、再び日本人宿ペンション田代に集合。 この宿で知り合って、先日同じツアーに参加してきた九州出身のチャリダー君にバックパックから服から全ての装備を昨夜のうちにお借りしていたので準備は完了です。 初めての自分のなんちゃって山ガール姿にはしゃぐ33歳。 正直、今までバックパックを背負った事もなければ、学校行事などの強制参加くらいしか山登りはやった事ありません。 何より、年の瀬です。。。何で登る事にしたんだっけ? あ、火山を間近で見たいんだった! あれ、昨晩のお酒がまだ身体の中で消化しきれていない感があって朝ご飯食べてなかったけどまぁいいか。 この日の「火山を見隊(みたい)」は日本人宿で知り合った火山を見たい人で結成した、センセイと私の他には女子大生と40代前半のお兄様を含む日本人4人組です。 30分程遅れて登場したツアーバスは何かでっかいなと思ったら、ヨーロピアンがどかどか乗って結局、計13人(+ペット犬1匹)とガイドが3人のパーティでした。 ツアーはアカテナンゴという標高4000m弱の山に登ってお隣のフエゴ火山(標高約3700m)を見るものみたいで(よくわかってない)、なかなか厳しい登山なのできちんとした装備と水を持ってくるという事が参加条件です。 初登山・富士山よりも・高いっす。七五調に言ってみただけです。 さて。市内からバスで1時間くらい走った所でしょうか、バスを降りてキャピキャピと写真を撮ったり、配布された寝袋などの装備を準備して登山開始!! ・・・2分で後悔しました。 この、滅多に後悔をしない私が、です。 今ならやめれるか?とも思いました。 それくらいきつかった。。。なので写真は撮れず。 空気が無くなっていき高山病(との恐怖)や砂地に足を取られることなどの身体的苦しさはもちろんそうなんですが、こう、、、何でだろう、山登り好きでもないのに山登りする意味って、など(笑) 休憩地でようやく喋れる状態になって初めてこの後悔について語り合う。。。 空を見て後悔中。 ツアーの最後尾で歩いていたら、「このままでは日暮れまでにキャンプ地に着かない。一つの荷物を200ケツでロバに乗せてやる」とガイドの一人が言ってきましたが、ふざけんなー!他の欧米人の荷物は最初から持ってあげてるじゃないかっ! ってかここにきてボるなよ。 山の中だよ、お金持ってないよっ!ツアー代に含まれてるでしょーよ。 きっとそんな面倒なやり取りや知らない他人(他のツアー参加者)のペースに合わせる事も苦しくて、山登り特有の爽快感を感じられなかったんだな。 センセイが(白人上位な事に)怒って文句を言ってくれたおかげで、その後はガイドが荷物を持ってくれたりなどしましたが。 その後はひたすら空気が薄くて朦朧としてくる頭で変な妄想などしながら(どんな妄想かはナイショ♪)なんとか最後まで登ったのでした。 ちょっと頭が痛くなりかけましたが高山病は免れましたし、終日晴れていて火山そのものはよく見えていたので山に嫌われてはなかったのかな。 夕日が沈む前の火山。噴火していますが暗くならないと火は見えません。 そしてキャンプ地でまたしても問題勃発。 私達のテント、入り口のチャック壊れてます。。。野ざらしと同じ気温ってことですかね。 もともと夏用らしい作りっぽいし、古いしショボいし。 どこをどう文句を言ってもどうにもならないのですが、はぁ〜。ため息ばっかりです。 いろいろ残念に思いながらも夜は更けます。 焚き火の周りで最初に配給されたパンを食べたり、持ち込んだお酒を飲んだりしつつ大きな噴火を待ちましたが、なかなか写真をゆっくり撮れる程に大きな(長い)噴火は起きません。 (待ち構えていないと無理) でも小さな噴火はちょいちょい見れて、たまに火がぶひゃーっと吹き出し流れる様は地球がかゆいところを掻きむしって血が出ちゃったような印象を受けました。 心の中でシャッターを切って、また走馬灯アルバムが少し厚くなったところでテントにて就寝しました。(寝れてないけど) 翌朝、キャンプ地から更に上の頂上を目指す、、、のは軽くパスするお兄様・センセイ・私の大人3人組。 少しゆっくり寝て、2014年最後の朝日が昇るのをゆっくり眺めました。 もうこの太陽は日本では昼の太陽の色をしてるんだな、と思いつつ。 やっぱり噴火しても朝日の光の中では火は見えない。 朝食を食べて、テントを片付けて下山です。 下りは楽だし3時間程度で終わると聞いていましたが、滑るわやっぱり砂地で足を持って行かれるわで10回近く転びました。 外国人のほとんどは登り同様涼しい顔してサクサク歩いて行きますが、一人裸足で歩き出した女性にはビックリ。 寒さに強くて足の裏も痛さを感じないって、あなたたち本当すごい皮膚持ってますね、と思うと同時にどこまでもゴーイングマイウェイな外国人ってすごいと思った次第です。 私の今回の靴はその昔ダイエットをしていた頃に加圧トレーニングに通う為にディスカウントストアで買った1000円以下の安いテニスシューズです。 靴の中にどうやったらこんなにでっかい石が入るのかわからないのですが。 夜の焚き火で靴底のゴムがベロンと剥げ落ちながらも、よくここまで保ってくれたよ。。。 とりあえず昼の12時くらいにはなんとかバスに乗り込み、アンティグアの町に帰ってきてからは洗濯してシャワーを浴びて。。。 昨日寝ていないのにやっぱり寝れない、最近ほんとに寝てなくても身体が変じゃないっておかしい。 夜は大人三人組で和食レストランで大晦日の晩ご飯。 三人とも身体は悲鳴を上げているみたいで、必然的に「いやー、この登山はきつかったね」って話をして帰宅。 途中の道は人でごった返しています。 道ばたで大道芸人やマリンバ演奏をしている人達がいます。 蓄光ライトのおもちゃが広場でたくさん売られていて、それを空に飛ばしている子ども達がいます。 そんな中をちゃっちゃと通り過ぎ、お家で日本に居るとき以上に静かに年越しを迎えたのでした。(外は花火でうるさい。) そんなこんなでふわっと一年を締めくくった一日、でした。 [2回]PR