メキシコの生活いろいろ 2017/11/25 秋の夜長の体験談集:その2。カルロの結婚式。 最近はYouTubeで夜は「探偵ナイトスクープ」を観て泣き笑い、朝は武田鉄矢のラジオ「今日の三枚下ろし」を聴いて心の平安を目指すニイナです。なんか、、、しみじみすることが多いって、おじちゃんっぽくないか?この生活。とある11月の土曜日、日本にいた時からの大切な友人、カルロの結婚式が彼の地元のケレタロでありました。彼は私がレオンに来た少し後に、アメリカのシアトルの某世界的大企業の本社に転職したのでなかなか会えず、今回は久しぶりの再会と、あの奥手なカルロが結婚かぁ〜!!という楽しみで参加してきました。 な割りに、前日まで仕事が思いがけずバタバタしていたのでプレゼントの準備ができていませんでした。メキシコの披露宴では新婚生活に必要なプレゼントを贈り、それを飾って見せびらかす台があったりします。が、正直、お店でも可愛いとかきれいなラッピングが、、、下手です。むしろ見えるところはそれなりにやってくれるけど、平気で化粧箱にボンドで直付けしていたり、値札が付いたままだったりと気が気でない。式の後はアメリカに帰ることを考えると大きなものはプレゼントできないしと考えて、写真を撮ることが趣味の彼に、写真をたくさん収納できる小さな写真立てをチョイスして、購入まではしていたのですが。そのまま渡すのも味気ないのでカルロとの思い出の写真をメッセージカードに加工してセットして、それが見えるようなラッピングをしよう。。。ってそれ絶対自分で施さねばやん。と結局、結婚式の当日に写真プリントが出来る文房具屋さんや包装紙を売っている別の文房具屋さんや(閉まっていた)リボン屋さん(ラッピング屋さんというか派手な箱と袋がメイン)を周り、日本から持ってきていた素晴らしきお役立ち品、柄入りマスキングテープでラッピングしました。 6年前、初めてメキシコに来た時にはケレタロの観光に連れて行ってくれました。そこからさらにバタバタで洋服やお泊りセットなどを準備してお昼過ぎに出発。ケレタロまでは車をぶっ飛ばして2時間ちょっとです。この日は少し前にケレタロに引っ越したばかりの、サカテカス時代のお友達に泊まらせていただくことになりました。同じ福岡出身でとても楽しく最後まで一緒にお酒が飲める女性です。(大概は踊っているだけの長丁場で疲れるメキシコの)結婚式で人見知りな私が一人で行って楽しむには呑む以外どうすっぺかな、と思って式の数日前に声をかけたら、一緒に来てくれることになりました。彼女とも久しぶりで、家ではいろんな話をして、さて服を着替えてuberで出発です。メキシコの結婚式あるあるの最たるものが、長丁場とその前の開始時間の遅れ。平気で教会での式は小一時間、披露宴は2時間くらい遅れて開始します。この日は教会での結婚式が夕方5時からと案内にあったので、下手したら6時くらいから始まるかもねー、と言いながら5時ちょうどに到着したら、もうちゃんと始まるところじゃーん!なんと!ちょうどに始まる式に一番驚きました。どうやらこの教会で今日挙げられる結婚式の一番だったようです。パタパタと新郎側の席に着くと、前には北九州からはるばる式に参加するために(ついでに?パチューカに本田選手の試合を観戦に)メキシコに来た日本人のカルロのお友達のナオキートさん(仮名・30代後半らへん)がいらっしゃいました。一度だけ日本でお会いしたことがありますが、その時も福岡に旅行に来ていたカルロの見送りだったような。そのお隣には北九州に留学に来ていたセシリアさんです。私たちと同じ椅子にはやはり北九州にいる時からの友達で、今はカルロとは別のシアトルの大企業本社で働くアルフレッドがつきました。(アルフレッドはお祝いのカードにも一緒に写っています)なんて日本語率と、そして福岡色の濃度が高い空間だ(笑)式の途中で入ってきたカルロの弟(遅れるんかい)は私の後ろに座りました。そこでいいのかな、弟なのに(笑)みなさまへのご挨拶もそこそこに式が始まりました。 最初は席が空いているのに途中でどんどん人が増える。することは神父さんのお話だったり、お祈りの言葉だったり、指輪の交換とキスなどなどのカトリックの定番のものですが、終始和やかなムードで進みました。 長いので途中新郎新婦は座ってます。・・・そこに響き渡るシャッター音。正式な専用カメラマンが一眼レフ?で撮るカメラの音よりも教会内で響きます。日本で買ったiphoneの二人(ナオキートさんと私)が注目を浴びますがそこは気にせず。。。だって気にしていたら一枚も撮れないんだもの。。。式の終わり近くに小さな、プラスチックのウェディングケーキを模したオブジェ的なものを、小さな女の子から渡されました。 アルフレッドも何かわからず、なんだこれ??と思っていると、後ろのカルロの弟さんがこうやるんだよ、と使い方を日本語で教えてくれました。それは、ハート型のキャップの先が吹き口になっているシャボン玉容器でした。なーる!ライスシャワーでもフラワーシャワーでもなく、これなら周りが汚れないから次に教会式をあげるべく待機している人たちにも迷惑がかからないですね!1時間くらいで式は終わり、家族以外が教会の前で待っているとカルロたちが出てきて、一斉にシャボン玉に包まれました。 左はブライドメイドの女性のうちの一人。5、6人いたかな?そこからは各出席者とのそれぞれ写真撮影大会。。。は日本と同じです。寒くなってきたし立ちっぱなしは疲れたな、で教会の前に出ていたつぶつぶコーンの屋台で腹ごしらえをしてセシリアさんの運転する車で10分くらい離れた披露宴会場の建物へ。ちなみに今から披露宴でご飯食べるのに腹ごしらえするんかーい、という感じですが結婚式のごはんはピンキリです。誰でも入ってこれるんじゃないの?という感じのオープンな(屋外のことも)会場でタコスメインの1、2品で終わることもあるし、お酒も最初だけであとは延々とコーラを飲みながら時々踊る、みたいな会になることもあります。と、いうわけで昼ごはん食べてなかったこともあり、つぶつぶコーンをお腹に入れておきます。このつぶつぶコーン屋台はメキシコのどこの街角でもあるのですが、ホット用の使い捨てのコップにつぶつぶにしたコーンにチーズとマヨとクリームとチリパウダーとレモンとかをトッピングしていただきます。これで120円くらいで、腹持ちもいいのです。 写真はネットから拝借失礼。会場はちゃんとした建物で、着席するテーブルも決まっていました。プレゼント飾り台に写真立てのプレゼントとナオキートさんが日本から持参の多くの方がらの日本らしいプレゼントも飾って、と。 ホークス日本シリーズ優勝祝勝会も兼ねて!プレゼント飾り台にはチップというか、ご祝儀をお金で渡す人用の箱と小さな封筒が置いてありました。メキシコでは結婚式で出席者が花婿、花嫁とそれぞれ踊る時に、ご祝儀のお金を身につけていくようなタイプもあるのですがこれは、メキシコ人の間でも賛否が分かれる風習のようです。席にはさらにもう一人、北九州に留学していたアイデも参加し久しぶりの再会で盛り上がっているところで、さらに心置きなく盛り上がれるように(?)ナオキートさんがパチューカの本田選手のユニフォームに着替えて準備万端です。 アイデの力作、ご祝儀袋。招待状に書かれていた時間より20〜30分遅れくらいで披露宴が始まりました。盛り上げ上手な司会者によるバッチリな演出で、マリアッチが演奏する曲で新郎新婦が踊りながら入場!なんだこの会、メキシコで初めて体験する面白いパーティやね! その後もマリアッチの演奏で新婦が生歌歌ったり(流行りの余興らしい。上手くはないけどご愛嬌/笑)、生バンドに切り替わった後も女性ボーカルが盛り上げるし、飽きません。あとはドローンで撮影したと思われる、新郎新婦が自然の中でお互いへの気持ちを語ったやたら質の高いビデオ映像の鑑賞大会とか。 日本は出席者とか、結婚する二人以外の周りの人とのつながりや感謝が映像として残ったり、出席者側も会の一部を担って余興や挨拶をすることが多いと思います。あとは親御さんへのお手紙とかもそうで、周りの人に対する感謝とか感動とかが披露宴の主テーマのような。ですが、メキシコはザ・二人の世界をみんなに見せつける、のが趣旨です。どっちがどう、というんじゃなくて、どっちもそれぞれに楽しい。ご飯もちゃんと温かいメニューで美味しかったーっ。お酒もなくなったらちゃんとウェイターさんが濃いウィスキーを持ってくるので、最後までカパカパ飲んでたし。(翌日珍しく二日酔いで使い物にならず。)ウェディングケーキ入刀はあるのですが、ファーストバイトとかは無かったかな。 でもなぜか壁に向かってケーキ入刀。。。ブーケトスの前には何やらぐるぐる会場じゅうを走り回されるのですが、それはヒールで最後まで走りきりました。(一度足を挫く) みんなちゃーんとペタンコ靴に履き替えて、ブーケトスに臨む。。。これの男性版もあって、新郎が脱がせた花嫁のガーターベルトを投げ独身男性たちがそれを奪い合うのですが、カルロの友達、独身が多いのか、大勢で白熱して見てて面白かった(笑)(新郎新婦共に30代後半でお友達もそれなりの年齢が多いように見受けられたのですが。。。)しかし、ブーケはもらっても困らんけど、ガーターベルトはもらった人そのあとどうするんだろう。。。 独身男性が集められ、並んで 生演奏に合わせて会場内をダッシュ!新郎新婦が作るアーチを通らなきゃ!バンドのボーカル盛り上げがうまい。最後は男性同士でダンス?!元々はダンスに誘われてもお断りできるように、と14cmくらいの高〜いヒールで行ったのですが、、、そんなことは関係なく。途中で会場内でブライドメイドの女性からロゴ入りスリッパをプレゼントされました。なんて気の利く主催者だ。。。 このイラストの夫婦の姿のあり方、うまくいきそうな。結局、終始イベントに参加して動いてたなぁ(笑)花婿とのダンスに始まり(最初はそれぞれの親族、その後は親しい友人がカップルで名前を呼ばれてそれぞれ新婦・新郎と踊る)。 呼び出されたり自分も楽しいわで自ら踊りの輪に参加したり。 新郎新婦と踊るアイデとアルフレッド。やはりメキシコ人は皆さま踊るのが好きみたい。結婚披露宴に限らず、メキシコではパーティの終盤で会場全体で、みんなで同じ動きをする(だんだん早くなる)ダンスがありますがそれにもちゃんと参加してきました。まぁ、周りの人の動きを見ながら真似していた私なんで、きっと周囲から一拍ずれてたんだろうけど(笑)そんなこんなで、飽きることなく夜中の2時か3時くらいまでかなぁ。とっても楽しい時間の中で幸せをたくさんおすそ分けしてもらいました。私がいつか結婚式を挙げることがあるのか?!わかりませんが(その前に相手探さんと。。。)チャンスがあれば、こんな楽しい会をやりたいなと思いながら、帰途についた夜なのでした。にほんブログ村 [1回]PR