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ニイナさんの海外転職レポ

お金、コネ、専門技術、語学力、彼氏、全て無し!の33歳独身女性が体当たりで始めた海外転職活動と@ラテンアメリカのリアルなレポート。語学留学と就職を決めるまでの第一章、メキシコで就職して驚きの連続の第二章。目指した業界に転職しての第三章です。

秋の夜長の体験談集:その3。クラシックコンサートを聴く。

一人鍋が楽しいニイナです。いや〜、だって本当にここんとこ寒いし。
って定番の芸術より食欲の秋です。想定内ですが問題だわ。

さて。この秋は平日の仕事終わりに近所のジム行ったりヨガしてみたりと始めてみたのですが。
こういう続きもんはなかなかコンスタントに通い続ける根気がない私。
でも、家でご飯食べてゴロゴロするだけもねぇ。。。と思って
芸術に触れよう、と。秋だし。



街中にはこんな冊子があり、美術館や同じエリア内にある劇場、などなどでの
レオン市のアートに関する催しなどの予定を知る事ができます。
何年もクラシックコンサートの類には行っていなかったこともありひとまず
美術館がある公園で無料で観られる屋外のコンサートにいざ!

って行ったら急に中止とかいうしさー。。。はい、出た、メキシコ。
でも、このエリアにこんな素敵な公園があったなんて。
暖かい日にお散歩に来るのも良さそうです。(西日の時間で写真たいして撮れず)

気を取り直して10月中旬の平日の夜。
オーケストラの演奏がテアトロであるというので、行ってみました。

当日にチケット買うために劇場に一番近いゲートに車を一時停車させたら
セキュリティのおじちゃんは親切に、チケット買うだけならしばらく停めてていいよ、と。
ふむ。親切なシステムですね。
こないだの中止になった無料コンサートは、美術館の地下駐車場に駐車した後に
中止がわかったから、なんだかなーな気持ちだったので。

さらに、チケット買わなきゃ!と走っていたら、「コケると危ないから走っちゃダメだよ!」と。
そうね、この国で走っているのは日本人くらいやもんね。
メキシコ人は時間に間に合わないから、と言って走ることも
エレベーターの閉まるボタンを押すことも、まずありません。
当日でもチケットは充分買えるくらいの余裕でしたが、最終的に7割は埋まっていたかな。
改めて車を同じ敷地内の美術館の駐車場に停めて、歩いてテアトロに向かいます。

テアトロ(Teatro)っていうのは劇場(Theater)の事なんですが
初めてきましたが、素敵な建物です。
夜に見ると尚一層きれい。ライトアップとかしなくても、建物の中がガラス越しに外に見える様は
レオンが誇れる建築物だと思います。


劇場内も4階くらいまでオペラ席っていうんですかね?
舞台近くの横の端の方の高いところにまで席があるタイプのホールで
クラシックな木の作りだけどいろんなタイプの演劇にも応用が利きそうな
舞台っぽいモダンな印象で、落ち着いた雰囲気の空間です。
劇場の中では写真撮影を禁止されているのが残念です。

おっと。お腹すいたら音楽に集中できませんからね。
ホールで売られているタパスみたいな軽食、、、と共にワインも一杯、と。
これでよりいっそう気持ちよく音楽に陶酔できるというものです、てへへ。

この日はイギリスのオーケストラ、の一部で弦楽器と4本くらいの管楽器で構成された編成でした。
あれまぁ、演奏者の中に日本人の女性がいます。
知らない曲ばかりでしたが、なんとなく聴いていて
私の旅のテーマ曲みたいだな、と思った曲がありました。
なんというか、、、見知らぬ広い世界に旅立とうとする勇壮な気持ちの中身は
ぼっちで寂しかったり、ちっぽけな自分を思い知ったりする切なさや
なんとも言えない気持ちがほとんど、っていう心の中が音になったような。
こんな風に思える曲が自分の中で増えていったらいいな。


その次に行ったのは11月中旬の平日の夜。
この日もチケットを買うときにゲートのおじちゃんが声をかけてきて。
仕事から直接行ってお腹が空いていたので、この近くでタコス屋ある?と聞いたら
街のセントロへの行き方とそこにはいっぱいタコス屋があるよ、と。

タコス屋なんてあったっけかなー?と思っていると、、、ありました!
凱旋門の近くで昼間には見たことない屋台がずらっと並んでいるではないですか!
こりゃいいところ教えてもらったばい。
屋台の一軒の脇にあるベンチで、近所のコンビニで買ってきた
ビールを飲みながらタコスを食べていると、相席になったファミリーから
「どこから来たの?」と声をかけられました。
日本人だ、と返すとファミリーの次女と思われる女子が
「キャーッ!私!日本の文化大好きなの!!!」と。
「ワタシハハチサイデス」とか片言の日本語で言うから、
大人っぽい8歳が居るもんだと思っていたら
長女らしき女子が「15歳」とスペ語で言ってきました。
「ジュウゴサイ」だよ、と訂正しながら、やっぱりまた日本語教えたいなぁ、とか思ったり。
よく、アニメ好きやゲーム好きのなんちゃって日本好きから声をかけられますが
ここまで素直に表現されるのは久しぶりだったのでちょっと嬉しかったです。

この日は劇場内撮影成功。

この日の演奏はグアナファト大学のフルオーケストラです。
大学の、と言っても学生さんではなく、ここの卒業生?なのか単なる名前だけ
大学なのかわかりませんが、とりあえず中年の方や外国人っぽい方々から
編成されていました。

グアナファト大学という州内で近い所が本拠地だからか
半年に一度くらい定期的にここで演奏していると思われます。
それでかな?
この日はお客さんの入りがとっても少ない。
上の方の安い席は7割くらい埋まっていましたが、一番高い2階席正面や
1階席の大部分は2、3割といったところでしょうか。

演奏は、、、うーん、、、普通、、、。
クラシックやオーケストラのことはよくわかりませんが
こないだの方が聴いていて心にビンビン来た、、、なぁ。
ま、こういうこともあるということで。



最後はその約一週間後のコンサートですが、なんとフルオーケストラが演奏するホルストの惑星組曲を聴きながら、映像でその惑星を見る、というものです。

この日は仕事で思いがけず遅くなったので開始時間ギリギリに到着しましたが
テアトロの外まで人が溢れていてやばい!チケット買えるかな?とドキドキしましたが
なんとか2番目に良い席をゲット。
もうゲートのおじちゃんも、美術館の地下駐車場のお兄さんも顔なじみです。

ちなみに2番目に良い(高い)と言っても290ペソ(1800円弱)で
これは前回、前々回のコンサートも同じだったと思うので
日本でクラシックコンサートに行くより断然お気軽です。

始まったらすぐに舞台のオーケストラの前に透ける素材の幕が下りてきました。
惑星の映像というので天井に映し出されるプラネタリウムのような感じかと
思っていましたが、目の前の大画面なんですね。

始まると、素敵なBGMを聴きながらも、各惑星の説明(太陽からの距離感とかわかりやすい)や曲名のイメージを表した映像を見るのに引き込まれて、あっという間の一時間でした。

南米では星を観る為に砂漠に行ったりするくらいには星好きですが、
実はつい最近までオリオン座しかわからなかった私であります。
(こないだ早朝の気球フェスタに行って金星と北斗七星をようやく識別できるようになりました)
しかも、中学の理科の補習では何度模型を使って説明されても、
月の満ち欠けの意味がわからないくらいの理科音痴です。

が、こんな星々を発見した人間ってすごいなぁ〜ということだけは、心地よい音楽とともに心に深く残りました。
やっぱりクラシックコンサートと天体観測は冬だな!
秋の夜長、ではありますが、そう思った寒い寒い夜でしたん。

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