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ニイナさんの海外転職レポ

お金、コネ、専門技術、語学力、彼氏、全て無し!の33歳独身女性が体当たりで始めた海外転職活動と@ラテンアメリカのリアルなレポート。語学留学と就職を決めるまでの第一章、メキシコで就職して驚きの連続の第二章。目指した業界に転職しての第三章です。

週末旅行のススメ:衝撃と静寂のツヌナ編その1

この日のイメージソング:Red Hot Chili Peppers  ”Monarchy of Roses”

呑んでも翌朝ぱきっと目覚める事が出来る私は(お酒の種類にもよりますがね)朝からさくっとシャワーを浴びて。。。ってお湯出らんし!
ってかカーテンも窓ガラスもない(窓枠はある)吹きっさらしのバスルームだからこれ、シャワールーム部分の中で着替えんと外から丸見えだよね。。。着替えにくい。
Wi-Fiも欲しいしなぁ。。。
サンマルコス、もう見る所もやる事も無いし。。。(スピリチュアル系道場?的な場所には興味が無い)

と、いう訳で洗濯を終了し隣室からセンセイが起きてきた所で、場所替えを提案。
センセイの同意を得て10:00までに出れば1泊分のお値段で済む、という訳でダッシュで荷造りしてチェックアウトしました。
どこいこうか、と考えて先日看板を見た、サンマルコスの村からトゥクトゥクで20分程のツヌナという村にあるホステルをまずは偵察に行こう!となりました。

トゥクトゥクの運転手さんのイグレシア君(仮称。名前が覚えられないけどこんな雰囲気の名前)に一人20ケツと言われて、若干高いと思いつつこんなもんかなぁとも思え、とりあえず荷物を乗せて出発!
ガッタガタの未舗装道路の途中でここにもホテルがあるよ、など小情報を加えながら爆走、いや快走です。

看板にあったホステルはイグレシア君の知り合いが経営していた様ですが、中を見に行ってくれたセンセイ的には一晩は泊まれはするけど、うーん。。。という感じだったので私としてはその情報だけで却下。
村のセントロ(と言えるか分かりませんが)にもホテルが昔はあったらしいですが、行ってみるともうやってないし。。。
最後に一軒、村の上の方にあるホテルに望みをかけて行き、やはり私は荷物が乗ったトゥクトゥクで待機している間にセンセイとイグレシア君がそこから更に登って行きました。

通りを歩いたり、すぐ横の川で洗濯している女性は例外無く民族系伝統衣装を着用していて、のんびりした何も無い村です。


かなり長い事待って戻ってきたセンセイの話からすると、部屋は素敵で問題なくOKだけども経営者が今居なくて値段が分からない、とのこと。
とりあえず私も見てみましょう、ということでイグレシア君と登ったその先には、竹と自然木と白い壁と石で出来たそれは素敵な建物がありました。
部屋はきれいなドミトリーと個室でそれぞれ収容人数が異なり各部屋にバスルーム付き、の計4室でその内3部屋は既に滞在している居住者が居る模様。
というか、、、まだ建築している部分もあります。
経営者は昼以降に帰ってくる、と説明する若いスタッフ君は聞けば大工さんでした。
大工さんである彼が熱いシャワーが出るのは間違いない、と言うので建物と各部屋のベランダ(ハンモック有り)からの眺望が気に入った私は、この際いざWi-Fiが使えなくてもいいや!と思い始めていました。

で、大工さんの携帯に経営者から電話がやっと入りました。
私に変わると、近隣の町に買い出しに行っていてボートの上なのであまり通話状態が良くない、ドミトリー(4人収容可)で一人100ケツか個室なら一晩一部屋300ケツかで貸す、とだけ言ってきました。
ドミトリーですら今までの個室の2倍のお値段で、いかに他の人が少なくても落ち着いて寝れないしそもそもベッドが狭くて嫌だし、と優雅に(でもない)思った私はわかった、とだけ言って電話を切りました。
直後、もう一度電話がかかってきて個室を一晩200ケツで貸す、と。いぇい!

敷地の下に停めたトゥクトゥクで待っていたセンセイに状況を説明し、ここで2、3日(夜遊びとか出来ないけど)大人しくしとこうか、とクリスマスの間のお宿決定!
唯一既存の居住者が居なかった、というかまだマットレスも置かれていない木枠だけのベッドが置かれた部屋を掃除してもらっている間にセントロ(と言っても本当に小さくて汚いお店が2軒あるだけ)へお米などの買い出しに行きました。
ここでトゥクトゥク運転手のイグレシア君とはお別れですが、いろいろホテルを取るのにも助けてもらったしね、ということでちょっとチップも加算して降ろしてもらいました。
(が、後に最初の一人20ケツがやはり相場よりは高かったことを知るのです。…まぁいいけどさ。)

お酒も買わずにホテルに帰ってきたら部屋はきれいに整えられ、ハンモックも設置されていたので私はまずはそこでお昼寝。
それから以後、ほぼ私の居場所となったバルコニーのハンモックです。


その後、ホテルに戻ってきた経営者さんと話をして晩ご飯に呼んでもらいました。
経営者さんはこの地でパーマカルチャーを実践している30歳のアメリカ人で、他にもお母さんやパーマカルチャーのお仲間と手作りの楽しいお食事です。

(他の居住中のお部屋はこのお母さん達がプライベートに使っていたのでした)
パーマカルチャーという言葉は私は初めて知りましたが、ソフトなナチュラリストで畑もやっているセンセイ曰く要はスーパーが無くても成り立つ生活。
この日の晩ご飯もその朝に経営者さんが自ら絞めたターキーです。
そういやここ、リゾートと勘違いするけどただのど田舎でした。
このとき生まれて初めてサソリにも遭遇しましたし。。。

そして経営者さんはこのホテルの近くに畑と家を持っていて、2年間かけて建築してきたホテルは何と!私達が初めてのお客様とのこと。
そりゃまだホームページも看板も無いはずだわ。
部屋にカーテンも無いし、そもそも部屋の値段も決まって無さげな。。。
(というか、、、本当にお宿運があり過ぎます)

でも、ネット環境はバリバリによく、ホテルのトイレやお風呂などはアメリカ式。
もちろん熱いお湯も出ます。
アメリカ人が後進国の(現地の人は貧しい)所で実践するから成り立っています。
それでも私のいつかは(仕事として)やりたいその土地の資材を活かした地域開発系分野のお仕事を垣間見る事が出来る偶然のチャンスにウキウキ大興奮の夜となりました。

センセイも「ごはんごちそうになったし。。。」とホームページに使えそうな写真撮影会。
あ、これは私が撮ったものですが。

アシスタントごっこの私は小物のセッティングのお手伝いをしたりして、楽しい。
何の仕事にしてもプロがお仕事している姿はかっこいいですね。

翌朝早くから経営者さんのお家と畑を見に連れて行ってもらう約束をしていたので、その日はそこそこにおやすみなさーい。

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