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ニイナさんの海外転職レポ

お金、コネ、専門技術、語学力、彼氏、全て無し!の33歳独身女性が体当たりで始めた海外転職活動と@ラテンアメリカのリアルなレポート。語学留学と就職を決めるまでの第一章、メキシコで就職して驚きの連続の第二章。目指した業界に転職しての第三章です。

週末旅行のススメ:逡巡のアンティグア編その3

この日のイメージソング:MIKA "Love Today"

年が明けて五日間、勉強したり買い物したり近隣の村にお出かけしたり、とのんびり過ごしていました。
なんとまたここですごい偶然な事に、なんとあのツヌナで衝撃体験をした時の山小屋暮らしの写真家の彼と遭遇しました。
・・・世界は小さい。
街のど真ん中でもない我が家から出たところの道ばたで、なんか刃物研屋さんにナイフ研いでもらってるし(笑)

その彼と再会を喜んだのも束の間、迫ってきたチキンバスに乗って約6キロ先のサン・アントニオ・アグアス・カリエンテスという村へ。

ここは、何も無いです。

↑勝手にバスキアが住んでそうな家と名付けてみたアートな壁のピザ屋さん。
ちなみにアンティグアでゴッホが住んでそうな家と名付けてみた壁はこちら↓


名前の割に(アグアス〜は温泉)温泉プールがある意外には一般人が普通に入る銭湯的お風呂は無し。
なので、バスを降りてどこに行こうか〜と立ち止まっていたら第一村人のおばちゃんがどこに行きたいの?と声をかけてくれました。
グアテマラでそれは初でした。
この村の人は総じて温かく、村に一軒しか無いホテルを尋ねたらそこの子どもがホテルまでの道のりをわざわざついてきて案内してくれたり。
お土産屋さんでは「私はたくさんの日本人に織物を教えたのよ」というおばちゃんが、押し売りするわけでもなくにこやかに話してくれるし。
ケツァルテナンゴのように外国人との間に壁がある訳でもなく、アンティグアのように支配感がある訳でもなく。
外国人に慣れてるけど対等な現地人という感じでとても心地よかったです。
商店でのビールも安いし。(以前登場のブラバは500mlで5ケツ。最安スーパー並でナイスです。)



そこから隣村まで歩く・・・。
坂道を。
もうこないだの山登りで懲りたじゃん、という感じなんですがね。
 

隣村もやはり何も無い。
ただ家々の壁が他所の村であまり見ないタイプの珍しい色合いのものが多かったです。
絵になるんですよね。(モデルで絵にならなくて申し訳ないですが)


またまたバスで3分程度の隣町へ。えーとここがシウダービエハという名前だったかな?
ここの教会とセントロは穏やかで素敵です。

次に落ち着くべきホテルを探して何軒か見てみましたが、なかなかネットが無いのがな。
どこも部屋が広くて、中庭がアンティグアと違って光が多く入る造りなんですけどね。

そんな感じでプチ遠足デェト終了。
このときはまだ、私はもうすぐケツァルテナンゴに帰ろうとしていたのですが、学校と連絡を取り続けている間に問題が。
私の先生の予約がどうやっても取れなーい!
なかなか帰ってこない私はもう先生に愛想付かされちゃったのね、ぐすん。

と、いうわけでアンティグア最後の日と決めて明るいテラスがあるホテルに移り、たくさんビールを飲んだ日(またかい)から更に三日、私はまだダラダラと旅の相方であるセンセイ(仮名)が新しく決めたお家に居候させてもらう事となりました。

新しいお家の大家さんはとってもおばあちゃん。(後で知ったが90歳だって)
明るい中庭の周りはいつも静かでゆったりとした時間が流れています。

おばあちゃんの息子さんなのかなぁ?貸し家の管理人さんのおじいちゃんは日本語を学ぶ事が大好きなスペ語の先生(なのか、よくわかっていない)なので、午後は単語カードでスペ語と日本語のお勉強をしたり。
アンティグアに滞在して落ち着いてスペ語を勉強したい人にはおススメの場所ですよ。
管理人さんが日本人大好きなので、家には既に日本人の隣人が一人。
メキシコに留学中の文系研究者さんです。

引っ越し祝いに隣人さんとセンセイと私で呑みに行った先は、久々の外国人だらけの騒がしい大箱のレストランバーでしたが、ここでまた運命か?の再会が。
パナハッチェルですれ違っただけ、そしてアンティグアの道ばたで偶然の再会をしてその時も二、三言の言葉を交わしただけの20代前半の日本人スーパーイケメンけんた君(本名)です。

私を直で知っている人はご存知かと思いますが、私は日本に居るときから恥ずかしがり屋の照れ隠しで、しょっちゅう「イケメン発見!」と言っていました。
もちろんかっこいいだけじゃなくて中身も素敵な男の子を対象に言うのですが、自分の容姿に自信が無いから上から目線で冗談で言う、みたいな、、、分かります?この心理。
ケツァルテナンゴでもちょっと男の子と話していたらルームメイトの男の子達が「ニイナ、彼はイケメンかい?」とネタにするくらい、よく言っていました。
ネタにするってことは彼らもやはり目の前で他の男の子を褒められたらいい気はしないんでしょうね。
逆に私だって目の前で一緒に居る男の子が他の女の子を可愛いと言っていたらやっぱりムッとするもんなぁ。
今回の旅でセンセイにその点を指摘されて反省した次第なので、今後しばらくイケメン発言は封印します。。。
というわけで最後のイケメン発言に、けんた君(笑)
彼はイケメンであり5年後が楽しみな好青年です。
旅ではそんな好青年や「いい男」に多数出会いました。
日本人男性はアメリカ大陸ではモテないと言われますが、いい男、もいっぱいなので(日本人女性で幸せです)シャイさを捨てればどこの国の人よりモテると思うのですが。。。

そういった経緯で今年の目標は「言わない美学」に決定。
ちなみに一昨年の目標が
「(言わないと気持ちなんて伝わらないので)丁寧に言葉で気持ちを伝える」で、
昨年の目標が
「やりたいこと・やりたくないことを我慢しない」でした。
矛盾している様ですが、これらを併せ持った大人の女性になっていけるように精進いたします。

さて。
相変わらず毎日の様にスーパーでワイン、メルカド(市場)で野菜を買い、歩く途中ではセンセイがおやつにパン、私はタコスの一種など小腹を埋める系+ビールという買い食いをしつつお散歩しました。
(この時点でお分かりかと思いますが、髪型や顔の小じわを気にする乙女心を持った40代男子のセンセイよりも私の方が断然オヤジです)

ある日のメルカドでの発見は、メルカドの奥にある青空市のようなところ。

ケツァルテナンゴでもそうでしたが、この国では市場や広場などの道ばたで子どもが働く姿をよく見ます。

お母さんと一緒の事もあれば、そうでないこともたくさん。
男の子はモノを売るだけでなくて、靴磨きが多いかな。
この日、出会った女の子は9歳にはとても見えない小さな身体で、生え変わり中なのか既に抜け落ちたのか前歯がガタガタっとした民族衣装系の女の子でした。
その女の子は最初はとても恥ずかしそうメラから逃げていましたが、こっちの子どもはみんなカメラ好きなもので、一緒に働くお友達の女の子(民族衣装系ではないけどちょっと汚れた服)が私のiPhoneを使って撮影を始めると最後は一緒に写ってくれました。
以前にも書きましたが、グアテマラでは子どものうちから歯がぼろぼろ(見える虫歯)な子が多く、大人は逆に総入れ歯や一部金歯の差し歯により顔全体のパーツの中で歯だけピカーンっとしている人が多い気がします。
一方、ケツァルテナンゴでのステイ先や先生の子どもなど、まともに(公立ではない)学校に通っている子はそうではなく。
子ども達は自分と同じ年代で路上で働いている子をどのような目で見ているのかな?と気になります。
また別にメルカドの奥の立ち食いスポットで出会ったピエロの母娘の娘さんは、もう小さい子じゃないけどいつから働いているのかな?
お母さんと一緒にバスの中で芸をしているそうです。

そうそう!野菜メルカドは夕方7時前くらいには、量り売りではなく袋に入れて、巨大なカオスである市場の中でも外のわかりやすいメイン通りで安く売っています!
普段は1リブラ(半kg)が3〜4ケツくらいで言われる(すぐに値下げしてきますが)ところを、3倍くらい入ってるかな?という袋で1.5ケツなど。
このメイン通りに並ぶ叩き売りの列も全て民族衣装系の若い(小さな)女の子達で、始終大きな声で通り行く人に安いよ!的に声をかけています。
いずれにしても状態は新鮮な野菜ばかりなので、しばらく現地で生活するので自炊する人や食材シェアが出来る人にはおススメです。

他にはセントロにある(おそらく外国人経営の)お店で超絶においしいニューヨークチーズケーキを発見したり。
お家で淹れたコーヒーを飲みながらのそのケーキはたまりません。
こんなお菓子での幸福を味わえるのは外国人支配のアンティグアならではかもなぁ。
あとはアンティグアに来た初日から気になっていた素敵な靴をやっぱり買って帰ったり。
ってセントロをうろちょろしていると、元ルームメイトのカナディアンの女の子や同じ学校だったオージーに遭遇したりね。
・・・狭過ぎる。
世界が小さいんじゃなくて、グアテマラが狭いんだな(笑)
でも(サンペドロでもそうでしたが)、会いたい人には会えなかったり。
ま、そんなもんですよね、人とのご縁もタイミングも。

そうこうしている間に、いよいよ帰国の日も近づいてきて、どうしても一度ケツァルテナンゴに帰らなくてはなりません。
いつもと同じくのんびりと、呑んで語って勉強して写真を撮って散歩して。
明日はアンティグアを離れます。

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