メキシコの生活いろいろ 2018/06/09 メキシコでバイクで爆走500キロ!ミチョアカンツーリングの巻。 この日のイメージソング スピッツバージョン ”さすらい”去る4月30日、メキシコでバイクの免許を「買い」ました。グアナファト州では3年で300いくらかペソ(うろ覚え。1800円もしないくらい)でした。メキシコは車の免許とさらにバイクの免許を持とうとすると別のカードになるので、2枚持ちです。 グアナファト州の免許証。車の免許は右下のアルファベットが「A」です。因みにグアナファト州では車は学科も実技も試験がないのですがバイクは取った人によっては試験を要求されただの、無いと見せかけて実は一本橋の実技試験があるんだよと脅されたり。。。(笑)結局は試験はなかったのですが、日本の免許の翻訳を(自分で)した書類を提出して日本でちゃんと16年以上バイクの免許を保持している(運転の経験がある)ということをスペイン語で証明する必要がありました。さて。免許を取ったのは他でもない、メキシコでバイクに乗る予定があるからで。去年の秋から仲良くさせてもらっている(その割にバイク持ってない私は準メンバー?!)バイクチームのツーリングに参加するためです。ついでに自分のバイクも買ってしまいたいのですがどうにも日本に比べて中古市場が高い。日本では10年以上前のバイクとか値段つくの?みたいな感じだったと思うのですが(昔の事情しか知らないんですが。)こっちで私が欲しいクラス(400cc前後)というバイクは少なく30年前くらいの車体が3万ペソ(17万円くらい)以上します。そんな古くていつどうなるかわからんの買うくらいなら外国メーカーの小さいのの新品買うか?!いやいやでもやっぱ遠くに行けるように大きなエンジン欲しいし日本のメーカーのエンジンがいいし、、、と迷いに迷って未だ買えていません。ついには前から買おうか悩んでいる自動車に振り切ろうとまでしている(笑)因みになんで中型が少ないかというと、外国メーカーで作っているところがないから。というか、各メーカーでそれぞれの大きさに特化しているというか。150cc前後を多く出しているITALIKAっていうメーカーの小さいバイクはよく見るけど大きいのはまず見ません。同様にハーレーは小さいバイクは作っていませんね。大きいのは私には持て余すし。けど日本で大型二輪免許を持っていないけどこっちなら大きさ関係なく乗れるってことで400〜650ccくらいのを探しているのですが、なかなか。そんなこんなでバイクを持っていない私は5月最後の週末に決まったツーリングには、バイクチームの隊長のちょいワルおやじさん(ハーレー乗り)所有の175ccのスクーターを借りることになりました。 ・・・私、日本でもスクーター運転したことないんですけど。車より先にバイクの免許を取ったため、本来ある原チャリ講習を受けてなくて。。。昔、ビッグスクーターが流行った頃に、友達(女子。私より後にバイクの免許とった)の後ろに乗った時は、怖すぎて泣き叫んだ記憶があります。だって、オートマやし、曲がり方も自分が乗る普通のバイクと違うし、、、。というわけで、ツーリングの一週間前のミーティング(という名の飲み会)で急遽、原チャリ講習。ってか175ccあれば原チャリじゃないんでしょうけど。とかいうツッコミはさておき、飲み会場所の住宅街の中で練習です。どうしてもメキシコ特有のボコボコ道の恐怖や停まれないんじゃないか感があって40キロ以上出せません。そんな中、左回り、右回りと何度も走らされる。うぅ、、バイクチームは体育会系のスパルタなのです。翌週の一週間はこりゃまた仕事でバタバタしていて。割り当てられた買出し品など準備していたらあっという間に出発の土曜日の朝となりました。またもあまり寝れてないけど大丈夫かしら。。。まず最初にいろんな荷物と共に、隊長とご近所さんの副隊長のおじさま(ハーレー乗り)の家に向かいます。今回、なんとこちらの副隊長のおじさまが会社で所有する大きな車をサポートカーとして出動してくださることになっているのです。それで皆さんの荷物を運んでくださるとのこと。私にも、原チャで疲れたらサポートカーに乗せていいからね、とな。神や・・・! 今回のツーリングの立役者、サポカー君です。ってかそもそもこちらで大型バイクを所有、運転出来るって皆様それぞれ会社で権限を持った立場の方々だからこそかと思います。(どこの会社の方か、とかあまり知らないんですけど。)やっぱり会社のお金で赴任する方々の中には会社の決まりやその他諸々の事情で、バイクに乗りたくても乗れない人が多いもんね。。。(メキシコ危ないし)こちらの副隊長にいたってはバイクだけじゃなくて車まで自由に!いや持つべきものはお偉いさんなバイク仲間です(笑)で、そこにスタンバイしていたスクーターで恐る恐るの出発です。今回はこの前日本から持ってきた、昔使っていたマイヘルメットとグローブ(冬用)を装着しています。レオンの街中を隊長のハーレーの後ろをゆっくり走って、次の集合場所のバイクチームの総帥のおじさまの家に向かいます。うむ、意外と走れているけど、なんか後ろのタイヤがブレるような??まぁでもタイヤが小さいスクーターだし、こんなもんかー、と思いながら総帥のおじさま宅に到着。 初の公道走行。バイクと違ってニーグリップ(膝でタンクを挟む)が出来ないので足元が心もとなく、ついつい走行中に脚を出してしまったり。そこで3名様が合流して計6人になったところで記念撮影なんぞしながら全員の荷物をサポートカーに積み込んでいざ出発!!レオンの北部から南西に下って高速道路に入ります。「70キロくらいでいいからね」と隊長に言われましたが意外と出るじゃん、80キロ。っていうか、前を走る隊長のハーレーのマフラーの音がなんとも私好みの音で。勝手ながら私の音と思って走っておりました。レオンの南部で一度45号線(九州でいう3号線みたいな幹線道路。週に2回は往復している慣れた道)に出て、次のミーティングポイントのガソリンスタンドで更に一名様合流したところで、最初の給油をしようとしたらありゃ?スクーター(名前:原チャ)のエンジンがかからない。。。どうやらバッテリーがダメになった模様です。隊長にキックでエンジンをかけてもらい、給油もしてなんとか全員で出発! かっこいい大きなバイクの中にしれっと一台原チャ。。。私はひたすら隊長のバックミラーを見ながらその背中を追いかけるのみ!やっぱり普通のバイクに比べて左右にブレるなぁと思いながら皆様に必死で食らいつき(といっても隊長が優しくゆっくり走ってくれるからですが)90キロくらいで走っていました。(上り坂はアクセル全開でも70キロくらいでしたが。。。)最初は飛ばしていた他のおじさまも、私の後ろや時々前についてサポートしてくださるのでなんとも走りやすいこと!いつも後ろにライトが見えるサポートカーにもとても安心しました。再び高速に入ってしばらく走って再び給油などをしていると「あれ?原チャ後ろパンクしてない?」とな??なにー!やはりあのブレるのは気のせいじゃなかったのね!バッテリーに続いてこの子(原チャ)ばっかり不調が現れます。。。さすがバイクチームのおじさま方は皆様、経験豊富でいらっしゃって。修理キットを持っている方もいるし、空気入れられる機械もあったりすごいな、さすがサポートカー付きのツーリングはなんでも出てくる! 空気入れてみるべ。ライト付きのなんかすごい機械。しかしそれを持ってしても空気は入らず。もはやここまで、、、。 サポートカーから見る景色。道半ばですがサポートカーに原チャを乗せて、私の爆走は終わりを向かえ、、、なかった(笑)機械持ってるおじさまだけじゃなくて、皆様、状況を見てすぐにどこがどう悪いから、どういうところに行ったら修理できる、あ、ここはなんとかって町にもう入るから、知っている修理屋さんがあります、などなどまぁあっという間に修理計画が立ち、実際、すぐに修理されて私の快適なサポートカー助手席ドライブは一瞬で終了したのでした。 普通絶対行かんやろ、みたいなタイヤ修理屋さん。かつ、おなじみAutozone(日本でいうオートバックス)でバッテリーまで購入完了。(交換はバッテリー液の化学反応を待つために明日やります。)原チャ、このツーリングでグレードアップしてないかい?そうして、パワーアップした(というかタイヤがまともになった)原チャでさぁ、ラストスパート! サポカーから素敵な写真を撮ってくれます。途中、もくもく煙。あれなんだったんだろう? 途中休憩の景色も素敵。こうやってみると原チャも普通に馴染んでるじゃない。景色の良い下道を山の中のキャンプ場に向かって登っていきます。スクーターだと、ギアでガクンガクンとスピードを落とすエンブレができないのと、あまり倒してカーブを曲がれないのとで山道、苦手や、、、。ちなみに。持参のマイグローブは冬用でゴツゴツしていたのでところどころで自分で支払った高速の料金所でもたついていると、隊長が使っていない皮の指先がない手袋を貸してくれたのはいいのですが。手の甲のところが開いているデザインで気づいたら手の甲に3cmほどの丸い日焼けができてしまいました。(一週間後にさらにそれが内側から皮がむけてきて、見たことないけど根性焼きってこんなかな、、、と想像しています。)さて。原チャの二度の大きなトラブルがあった割に、当初の予定より2時間半遅れで目的地に到着。とっても綺麗な湖のほとりのキャンプ場です。レオンからは250キロほど離れているそうです。 早速、皆様テントを設営します。私はテントを持っていないので買うかどうかと思っていたところサポートカーの話が出たので、いち早く名乗りを上げ車の中で寝る権利を得ていたのでした。(というか有無を言わさずぶんどった/笑)しかも、隊長が支柱付きハンモックを持ってきていたのでさらにそれをもぶんどって夜はサポートカーの中にハンモックを置き(車の床からの冷たさが伝わらない)その上でこりゃまた借り物の寝袋の中に毛布にくるまって寝るという完全防寒スタイルで一人優雅に過ごすっていうね(笑) 夜はサポートカーに乗っけて私のベッドとなりました。テントの設営が一段落して、近隣の集落にあるマスの養殖場に買い出しに行きました。 マス夫さんがうようよ。(去年アメリカのヨセミテ行った時)こんなの湖で釣るの夢だったので釣り堀みたいな?そこで釣りをしたかったけど、それは無理でした。。。関係ないけどそのマスを買ったレストランにあった吊り橋。これ放置してるなんですごい。あ、ここメキシコやった、と思った瞬間。ここで丸々としたマスと美味しいトルティーヤを買ってキャンプ場に戻り火を起こして夕食準備です。この日のメニューはタコ焼き・バーベキュー・マスのホイル焼き・トルティーヤ・一部の人だけ焼きおにぎり・夜食に豚汁です。 ・・・タコ焼き。こんなメキシコの大自然の中でタコパ(笑)隊長が衝動買いしたという立派なタコ焼き専用コンロを使いたかった、、、のではなくご近所テントさんに日本の味を広めるべく、振る舞いタコ焼きをしようぜ!と食材もぬかりなく準備して持ってきたのですが、ご近所さんも通りかかる人もいない・・・。こんなに美味しいタコ焼きをたくさんの人に振る舞うことは出来ず残念でしたが、それでも振る舞うことができたメキシコ人の若人たちは美味しいと言ってくれたのでよしとしましょう。 キャンプファイヤー用の薪などはキャンプ場で買えます。ご飯が終わってちょっとして。水着を準備して温泉に向かいました。このキャンプ場には少し離れたところに温泉があるのです。ここだけでなくこのエリアには温泉があるホテルなども近隣にあるようでしかも看板の写真を見る限り泥パックなど出来るみたいです。温泉と言っても水着でみんなで入るプールみたいな感じです。音楽を大音量でかけてお酒を飲みながら騒ぐ輩もいます。とはいえ、星とほぼ満月の月を見ながらのんびりとすべすべ美肌のお湯に浸かる時間はとても贅沢です。遊んで疲れてお風呂で体をほぐして飲んで寝る。これぞ余暇の正しい姿だよなぁ、、、と思いつつ。温泉から上がってテントまで戻り、キャンプファイヤーの火のそばで夜食に準備しておいた豚汁を食べ(激ウマ)、早々に各自、就寝したのでした。(おじさま方なので就寝が早い。)翌朝。目が覚めた人から自然と火の周りに集まります。湖の周りを散歩、、、などはしない。寒いし(笑)山間で陽がなかなか当たらないから寒いのですがご飯を食べ、コーヒーを飲み、テントを片付けているとようやく陽が当たってきました。さて、陽も当たってこれで走っても寒くないし原チャのバッテリーは交換してもらっているし写真も撮ったし、元気に帰ります!途中、道端のお店で美味しいと噂のミチョアカン名物(?)の桃(のシロップ漬け瓶詰め)を買って、と。生のスモモも試食させてもらったけど美味しかった! 昨日とは違い、トラブルもなくひたすら走ります。アグアスカリエンテスから参加でそのまま高速道路を通って帰るおじさまとは、高速道路の途中でお別れし残りのメンバーはイラプアトでご飯を食べて、昨日通った道を最後の力を振り絞って帰ります。・・・ご飯の後は眠い。バイクって体力使うし、意外と車より眠くなるんだよなぁ。そんな感じで帰り着いたときにはみなさま一言「疲れた・・・」のみで(笑)でも楽しかったからまた行こう!とすぐに次のツーリングの予定を立てようとするところもバイカーならではかもしれない。だって、みんなでバイクで走るの、こんなに楽しいんだもん。近くに海がなくても、自然と風を満喫できるのでメキシコをちょっとだけ好きになれるし。さて、往復500キロ、の次はどこにいくのやら。私はどんなバイクで参加するのやら。ですがメキシコで案外、バイクライフを楽しめそうです。(写真の一部をお借りした皆様、ありがとうございます!)にほんブログ村 [6回]PR