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ニイナさんの海外転職レポ

お金、コネ、専門技術、語学力、彼氏、全て無し!の33歳独身女性が体当たりで始めた海外転職活動と@ラテンアメリカのリアルなレポート。語学留学と就職を決めるまでの第一章、メキシコで就職して驚きの連続の第二章。目指した業界に転職しての第三章です。

冷却水との熱い戦い。

またしても間が空いてしまいましてゴメンなさい、ニイナです。
この間、我が九州では地震があったり、そこからもうすぐに力強く復活に向けての(日常生活の復興っていうより復活のような印象を受けるのはなんでだろう。)ニュースを眺めていたりしながら。

さて、車を買った週末の日曜日。(もう一ヶ月も前になるのね)
お友達を乗せて、車で1時間ほど離れたイラプアトという街の中古車青空市に行きました。
私じゃなくて、そのお友達の車を探しに、です。
ひとまず青空市を案内してくれるその彼女のお友達の家へ。

イラプアトはイチゴが有名らしく、バスもイチゴバス。食べなかったというと、同僚たちは一斉になんでイラプアトまで行ってイチゴ食べないんだ、と。。。。


そこで第一異変発生。
お友達のお友達の家の前に停めて、私の友達が車を降りたところ、、、

ひぃ!人造人間の流血事件か?!と。

どうやら冷却水が全部下から流れているみたいで、修理するにも工場は日曜で開いてないし、応急処置をする為のカーパーツショップもまだ開いていない時間。
と、いうわけで前オーナーの息子である同僚君とその彼氏に連絡し(メキシコ人に何かを頼む時は一人だけに連絡してもすぐにはどうもしないので、複数人に同時に注文するのがベターです)、そのまま車は道に置いて、青空市へ行きました。

イラプアトの青空市は、レオンやケレタロに比べて、規模は小さいですがレベルの高い車ばかりです。(ボロくていいから安いのが欲しい人はレオン向き)

無事にお友達の車も決まったところで、ちょっと離れているけど、同僚のお父さんが来てくれて修理をしてくれました。
この時は、冷却水の通り道で車の下の方にあるキャップが外れたものだったらしい。
よくあることだと。
そりゃ、こんだけトペ(道で減速させる為の突起)があれば、しょっちゅう引っかかって外れるでしょうよ。

それにしてもスペペ(スペイン語ペラペラ)のお友達やそのお友達の親切なご家族がいる時でよかった〜!
走っている途中とかでどうかなったら、メキシコの幹線道路の道端なんてあまり車を停車させない方がいいところなども多いし、どうにもならなくなるところでした。

またそのお友達のお友達、そのご家族皆さんが親切なだけじゃなく、日本人に対して妙な偏見もイメージもなく純粋に国際関係について話ができる人達で本当に楽しい時間を過ごしたことも良かった。
日本のクールジャパン戦略で売り出し中のアニメなどの文化に興味を持つのも歓迎しますが、やっぱりアジアでの歴史や位置関係からくる日本の存在や習慣に興味を持って話をする人の方が、私は話していて楽しいです。
自分がもともと国際文化学部を出ていることもあって、日本というより世界の文化の多様性に興味を持つ人の方が話が合いやすいだけなんですが。

困ったことなんだけど、不幸中の幸いでやっぱり運がいい、私。


その翌々週末に、こりゃまた同僚から紹介してもらった修理工場で足回りを見てもらおうと持って行きました。
ブレーキの時、変な音するし。
そうしたら、二週間前にたっぷり入れた冷却水がもう無いじゃないか!
危ない危ない。
どうやら冷却水のタンクのふたが合っていないらしく、そこから沢山、蒸気が出ているのでは、ということで、時間のある時にカーショップで買って付け替える、となりました。
ブレーキはパッドを付け替えてディスクを磨いて、他の怪しい所は応急処置のみで持ち越しです。

二日後の会社帰りに近所のカーパーツショップに行って、タンクのふたを探しましたが、お店の在庫の中には見つからず、その日はそのまま帰りました。

ちなみにこのショップはAutozoneという、メキシコのあらゆる所でちょいちょい見かける、日本のAutobacsみたいな存在です。(心なしサイトやロゴの雰囲気も似てる)
エンジンルームのけっこう奥深くにあって日本では工場でしか交換しなさそうなパーツまで、けっこうな種類のパーツが汎用品もメーカー・年式指定の物でもある程度揃っていたり(修理屋さんたち曰く「高い」けど)、スーパーと同じく22:00位まで開いてたりするのは、メキシコらしいな、と思います。
いわゆる国産メーカーが無いメキシコでは、全くの素人でも市販品を使って自分たちで修理やカスタムしてしまえな考えの人も多いので、一般の顧客の要求に応えて今のサービス形態になったのではないかしら。。。

で、翌朝。
会社に向かっていて、会社まであと1キロ位、所のトペを乗り越えた時に、車の下から水がバシャっとフロントガラスにかかりました。
ん?水たまりなんてあったっけ?と思いながら、曲がっていると白い煙がボンネットから発生!
第二異常です。
なにこれ!と思いながらもまだ車は動いているので、火が出てきたりしないよね?!と焦りながらも、とりあえずなんとか会社までゆっくり走っていきました。


会社で車に詳しい日本人の出張者さんたちに見てもらったところ、もともと合ってなかった冷却水のタンクの蓋が閉まってなくて、冷却水が熱で膨張して吹き出した結果こうなっただけで、普通の水道水を足してその日は帰れる、となりました。

翌日。もう一度、タンクの中の水の量を確認して家に帰っていて、近所のモールの駐車場で、、、またも先日と同じく、トペを乗り越えた瞬間に水がビシャっとなって煙が上がりました。
音もしましたね、ボンっと弾ける音が。
閉めた蓋が蒸気で押されて外れた音だったみたいです。

外れた蓋。蓋が外れるってさ、今までのオーナーはどうやって乗ってたんだって話。

二回目により、冷静に車を停めて、ボンネットを開けて水を足すべく熱が冷めるのを待っていたのですが。
その間に車の修理屋さんを名乗る人が登場。
蓋以外で、配管やつなぎ目から水が出ていないかを見て、水道水をどこからか汲んできて足してくれました。
しめて350ペソ。いいけどさ。
親切心じゃなくて営業なら先にお値段を言ってもらわないと、こっちはいくらかかるのかと思ってドキドキするやん。
結果、300ペソしか持っていなくて、全額渡してスカンピンになるし(笑)

翌々日の土曜日。
車の修理工場に予約していたので行ったら、何で来たん?的な。
いや、口頭でブレーキの応急処置を完全修理で終わらせようって約束してたじゃーん。
しかし、その冷却水問題の方が先だね、というわけで、5〜6軒の修理屋さん御用達のパーツ屋さんを回って、ようやく私の車に合う冷却水タンクの蓋を買って、その日は帰りました。

が、帰りに寄ったスーパーの駐車場で3回目の白煙。
今度はなんで〜!
前の2回と異なるのは、その直前2分間位でグングンっと水温計がマックスに上がったこと。
車を停めて確認したら、タンクの蓋はしっかり締まっていましたが、車の下に水溜りが出来ていました。
修理工場に電話して、車が冷めるのを待つ間、お買い物。
飲料用の水も買って、それをたっぷり入れて、車で20分くらいの修理屋さんに戻っていると、あと2分くらいで着く、という所でやばい!また水温計がマックス!しかも煙も出てきた〜!

急いで車を目の前のドラッグストアの駐車場に停めて、同じく待つ。
日本人の出張者さんにメールで確認したら、今度のはオーバーヒートの現象だね、と。
と、言ってる間に何人ものメキシコ人が大丈夫?と声をかけてくる。
ありがたいのですが「今からすぐそこの修理工場に持っていくから」と、素人のみなさんはお断りしていたのですが、一人のおじさんがなかなかいろいろしつこい。
多分車のコンピューターに信号を出す所が問題だよ!僕は詳しいからわかるんだ!と言ってくれるのですが、どうやらおじさん、仕事は不動産エージェントだけどね(笑)

小一時間経ってなんとか2分先の修理工場まで乗っていけるようになったので、(おじさんも「修理屋さんに説明してあげる!」と付いてきて)乗って行きました。
冷却水を回す?ファンやサーモスタットなどをあーでもない、こーでもないと見ていましたが、どうやら今日は動かせない、ということがわかりその日はおじさんの車でスーパーで買った荷物とともに帰宅することになりました。
途中、おじさんの売り出し物件を見せてもらい、これが私の希望の70点がつくなかなかの物件だったのでしたが(元売買専門の不動産業のアシスタントとして言うと家は条件の70点がついたら買い、ですよ/w)おじさんの私への一番の売り出し物件は、彼のお嬢さんらしい。
おじさんのお嬢さんは、昔から日本が大好きで、誰にも教わらず日本語がペラペラで読み書きができて、将来は日本人と結婚したがっている、けど日本人の友達がいないから仲良くしてやってくれ、と。
じゃぁ、いつかお茶でもご一緒に、と約束してその日はさようならしました。


ジャグジー付きバスタブと日本の6畳くらいのウォークインクローゼット。ってか衣装部屋。

木調床と眺望のいい窓。スーパーも斜め前で申し分のない立地。

キッチンも日本のようなリフォームで良し。物件は安全性や駐車場も申し分ないのだけど、なんせエレベーターなしの4階なので悩む。。。


翌日の日曜に、修理工場に行こうとしているとおじさんから電話があり、今、娘たちと近くにいるから修理工場に行くなら送っていくよ、と。
そこで初めて、おじょうさんとご対面したのですが、うーん、日本を好きなのはわかったけど、やはり日本語を勉強した上での理解ではないので、漫画の言葉だし文法は全く無理ですね。
これからの彼女に期待したいところ。
で、修理屋さんは日曜日なこともあって、部品や他のプロフェッショナル(車のコンピューター関係)が揃わず、どうにも修理は終わらなかったみたいです。
と、いうわけで日曜もおじさんの車で帰宅。。。

このまま車が直らなかったり、直せるとしても部品の交換でお金がもっとかかるなら、もう手放そうかな〜、一ヶ月も乗らずに30万円ちょっとの買い物って失敗だったなぁ〜、と思っていましたが。
メキシコ人の同僚たち曰く、車を買ったら最初は問題ばかりで当たり前だよ、と。
そりゃそうですね。
車検制度がないメキシコでは、売るときさえ動けばそれ以降の保証はないので、その後の問題はすべて買った側が修理しなければいけないもんね。

で、月曜日。仕事帰りに修理工場に行ったら、全部直ったよ、と。
何が直接の原因でこうなったのか説明してもらったけど、よくわかりません。
おそらく、サーモスタットがなんとか言っていましたが、わかったのは車自体古いこともあり、いろんな部品にガタが来ているので仕方ない、ということ。

その週の水曜日の仕事後にももう一度、事後観察に見せに行って、もう大丈夫、と確認しました。
かくして一ヶ月に渡った冷却水との戦いは、終了したのですが。
そしてこの間、いろんな人から何度も言われたのはなんで日本車を買わなかったんだ、フォードは修理の部品が高い、の二つ。
だって、外車がよかったんだもーん。メキシコ人オススメで玉数も多いワーゲンはあまりデザインとか好きじゃないし。。。
まぁ、何かあったらすぐに俺に電話するんだよ、と言ってくれて信頼もできる修理屋さんもいることだし、これから悪いところは少しずつ直しながら、ミッキー(車の名前)とお付き合いを続けていこうと思います。


最近恒例の、煮物写真で終了。糸コン代わりのコンニャクで肉じゃがです。(糸コンは日本食材店で売ってはいますが、この車の修理騒ぎで買いに行けてなかった)


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