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ニイナさんの海外転職レポ

お金、コネ、専門技術、語学力、彼氏、全て無し!の33歳独身女性が体当たりで始めた海外転職活動と@ラテンアメリカのリアルなレポート。語学留学と就職を決めるまでの第一章、メキシコで就職して驚きの連続の第二章。目指した業界に転職しての第三章です。

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週末旅行のススメ:逡巡のアンティグア編その3

この日のイメージソング:MIKA "Love Today"

年が明けて五日間、勉強したり買い物したり近隣の村にお出かけしたり、とのんびり過ごしていました。
なんとまたここですごい偶然な事に、なんとあのツヌナで衝撃体験をした時の山小屋暮らしの写真家の彼と遭遇しました。
・・・世界は小さい。
街のど真ん中でもない我が家から出たところの道ばたで、なんか刃物研屋さんにナイフ研いでもらってるし(笑)

その彼と再会を喜んだのも束の間、迫ってきたチキンバスに乗って約6キロ先のサン・アントニオ・アグアス・カリエンテスという村へ。

ここは、何も無いです。

↑勝手にバスキアが住んでそうな家と名付けてみたアートな壁のピザ屋さん。
ちなみにアンティグアでゴッホが住んでそうな家と名付けてみた壁はこちら↓


名前の割に(アグアス〜は温泉)温泉プールがある意外には一般人が普通に入る銭湯的お風呂は無し。
なので、バスを降りてどこに行こうか〜と立ち止まっていたら第一村人のおばちゃんがどこに行きたいの?と声をかけてくれました。
グアテマラでそれは初でした。
この村の人は総じて温かく、村に一軒しか無いホテルを尋ねたらそこの子どもがホテルまでの道のりをわざわざついてきて案内してくれたり。
お土産屋さんでは「私はたくさんの日本人に織物を教えたのよ」というおばちゃんが、押し売りするわけでもなくにこやかに話してくれるし。
ケツァルテナンゴのように外国人との間に壁がある訳でもなく、アンティグアのように支配感がある訳でもなく。
外国人に慣れてるけど対等な現地人という感じでとても心地よかったです。
商店でのビールも安いし。(以前登場のブラバは500mlで5ケツ。最安スーパー並でナイスです。)



そこから隣村まで歩く・・・。
坂道を。
もうこないだの山登りで懲りたじゃん、という感じなんですがね。
 

隣村もやはり何も無い。
ただ家々の壁が他所の村であまり見ないタイプの珍しい色合いのものが多かったです。
絵になるんですよね。(モデルで絵にならなくて申し訳ないですが)


またまたバスで3分程度の隣町へ。えーとここがシウダービエハという名前だったかな?
ここの教会とセントロは穏やかで素敵です。

次に落ち着くべきホテルを探して何軒か見てみましたが、なかなかネットが無いのがな。
どこも部屋が広くて、中庭がアンティグアと違って光が多く入る造りなんですけどね。

そんな感じでプチ遠足デェト終了。
このときはまだ、私はもうすぐケツァルテナンゴに帰ろうとしていたのですが、学校と連絡を取り続けている間に問題が。
私の先生の予約がどうやっても取れなーい!
なかなか帰ってこない私はもう先生に愛想付かされちゃったのね、ぐすん。

と、いうわけでアンティグア最後の日と決めて明るいテラスがあるホテルに移り、たくさんビールを飲んだ日(またかい)から更に三日、私はまだダラダラと旅の相方であるセンセイ(仮名)が新しく決めたお家に居候させてもらう事となりました。

新しいお家の大家さんはとってもおばあちゃん。(後で知ったが90歳だって)
明るい中庭の周りはいつも静かでゆったりとした時間が流れています。

おばあちゃんの息子さんなのかなぁ?貸し家の管理人さんのおじいちゃんは日本語を学ぶ事が大好きなスペ語の先生(なのか、よくわかっていない)なので、午後は単語カードでスペ語と日本語のお勉強をしたり。
アンティグアに滞在して落ち着いてスペ語を勉強したい人にはおススメの場所ですよ。
管理人さんが日本人大好きなので、家には既に日本人の隣人が一人。
メキシコに留学中の文系研究者さんです。

引っ越し祝いに隣人さんとセンセイと私で呑みに行った先は、久々の外国人だらけの騒がしい大箱のレストランバーでしたが、ここでまた運命か?の再会が。
パナハッチェルですれ違っただけ、そしてアンティグアの道ばたで偶然の再会をしてその時も二、三言の言葉を交わしただけの20代前半の日本人スーパーイケメンけんた君(本名)です。

私を直で知っている人はご存知かと思いますが、私は日本に居るときから恥ずかしがり屋の照れ隠しで、しょっちゅう「イケメン発見!」と言っていました。
もちろんかっこいいだけじゃなくて中身も素敵な男の子を対象に言うのですが、自分の容姿に自信が無いから上から目線で冗談で言う、みたいな、、、分かります?この心理。
ケツァルテナンゴでもちょっと男の子と話していたらルームメイトの男の子達が「ニイナ、彼はイケメンかい?」とネタにするくらい、よく言っていました。
ネタにするってことは彼らもやはり目の前で他の男の子を褒められたらいい気はしないんでしょうね。
逆に私だって目の前で一緒に居る男の子が他の女の子を可愛いと言っていたらやっぱりムッとするもんなぁ。
今回の旅でセンセイにその点を指摘されて反省した次第なので、今後しばらくイケメン発言は封印します。。。
というわけで最後のイケメン発言に、けんた君(笑)
彼はイケメンであり5年後が楽しみな好青年です。
旅ではそんな好青年や「いい男」に多数出会いました。
日本人男性はアメリカ大陸ではモテないと言われますが、いい男、もいっぱいなので(日本人女性で幸せです)シャイさを捨てればどこの国の人よりモテると思うのですが。。。

そういった経緯で今年の目標は「言わない美学」に決定。
ちなみに一昨年の目標が
「(言わないと気持ちなんて伝わらないので)丁寧に言葉で気持ちを伝える」で、
昨年の目標が
「やりたいこと・やりたくないことを我慢しない」でした。
矛盾している様ですが、これらを併せ持った大人の女性になっていけるように精進いたします。

さて。
相変わらず毎日の様にスーパーでワイン、メルカド(市場)で野菜を買い、歩く途中ではセンセイがおやつにパン、私はタコスの一種など小腹を埋める系+ビールという買い食いをしつつお散歩しました。
(この時点でお分かりかと思いますが、髪型や顔の小じわを気にする乙女心を持った40代男子のセンセイよりも私の方が断然オヤジです)

ある日のメルカドでの発見は、メルカドの奥にある青空市のようなところ。

ケツァルテナンゴでもそうでしたが、この国では市場や広場などの道ばたで子どもが働く姿をよく見ます。

お母さんと一緒の事もあれば、そうでないこともたくさん。
男の子はモノを売るだけでなくて、靴磨きが多いかな。
この日、出会った女の子は9歳にはとても見えない小さな身体で、生え変わり中なのか既に抜け落ちたのか前歯がガタガタっとした民族衣装系の女の子でした。
その女の子は最初はとても恥ずかしそうメラから逃げていましたが、こっちの子どもはみんなカメラ好きなもので、一緒に働くお友達の女の子(民族衣装系ではないけどちょっと汚れた服)が私のiPhoneを使って撮影を始めると最後は一緒に写ってくれました。
以前にも書きましたが、グアテマラでは子どものうちから歯がぼろぼろ(見える虫歯)な子が多く、大人は逆に総入れ歯や一部金歯の差し歯により顔全体のパーツの中で歯だけピカーンっとしている人が多い気がします。
一方、ケツァルテナンゴでのステイ先や先生の子どもなど、まともに(公立ではない)学校に通っている子はそうではなく。
子ども達は自分と同じ年代で路上で働いている子をどのような目で見ているのかな?と気になります。
また別にメルカドの奥の立ち食いスポットで出会ったピエロの母娘の娘さんは、もう小さい子じゃないけどいつから働いているのかな?
お母さんと一緒にバスの中で芸をしているそうです。

そうそう!野菜メルカドは夕方7時前くらいには、量り売りではなく袋に入れて、巨大なカオスである市場の中でも外のわかりやすいメイン通りで安く売っています!
普段は1リブラ(半kg)が3〜4ケツくらいで言われる(すぐに値下げしてきますが)ところを、3倍くらい入ってるかな?という袋で1.5ケツなど。
このメイン通りに並ぶ叩き売りの列も全て民族衣装系の若い(小さな)女の子達で、始終大きな声で通り行く人に安いよ!的に声をかけています。
いずれにしても状態は新鮮な野菜ばかりなので、しばらく現地で生活するので自炊する人や食材シェアが出来る人にはおススメです。

他にはセントロにある(おそらく外国人経営の)お店で超絶においしいニューヨークチーズケーキを発見したり。
お家で淹れたコーヒーを飲みながらのそのケーキはたまりません。
こんなお菓子での幸福を味わえるのは外国人支配のアンティグアならではかもなぁ。
あとはアンティグアに来た初日から気になっていた素敵な靴をやっぱり買って帰ったり。
ってセントロをうろちょろしていると、元ルームメイトのカナディアンの女の子や同じ学校だったオージーに遭遇したりね。
・・・狭過ぎる。
世界が小さいんじゃなくて、グアテマラが狭いんだな(笑)
でも(サンペドロでもそうでしたが)、会いたい人には会えなかったり。
ま、そんなもんですよね、人とのご縁もタイミングも。

そうこうしている間に、いよいよ帰国の日も近づいてきて、どうしても一度ケツァルテナンゴに帰らなくてはなりません。
いつもと同じくのんびりと、呑んで語って勉強して写真を撮って散歩して。
明日はアンティグアを離れます。

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週末旅行のススメ:逡巡のアンティグア編その2

この日のイメージソング:↑THE HIGH-LOWS↓ ”罪と罰”


ミュージシャンの家にお引っ越しした翌日の12月30日朝9:00、急遽決定した火山を見るツアーに参加する為、再び日本人宿ペンション田代に集合。
この宿で知り合って、先日同じツアーに参加してきた九州出身のチャリダー君にバックパックから服から全ての装備を昨夜のうちにお借りしていたので準備は完了です。
初めての自分のなんちゃって山ガール姿にはしゃぐ33歳。


正直、今までバックパックを背負った事もなければ、学校行事などの強制参加くらいしか山登りはやった事ありません。
何より、年の瀬です。。。何で登る事にしたんだっけ?
あ、火山を間近で見たいんだった!

あれ、昨晩のお酒がまだ身体の中で消化しきれていない感があって朝ご飯食べてなかったけどまぁいいか。
この日の「火山を見隊(みたい)」は日本人宿で知り合った火山を見たい人で結成した、センセイと私の他には女子大生と40代前半のお兄様を含む日本人4人組です。
30分程遅れて登場したツアーバスは何かでっかいなと思ったら、ヨーロピアンがどかどか乗って結局、計13人(+ペット犬1匹)とガイドが3人のパーティでした。

ツアーはアカテナンゴという標高4000m弱の山に登ってお隣のフエゴ火山(標高約3700m)を見るものみたいで(よくわかってない)、なかなか厳しい登山なのできちんとした装備と水を持ってくるという事が参加条件です。

初登山・富士山よりも・高いっす。七五調に言ってみただけです。

さて。市内からバスで1時間くらい走った所でしょうか、バスを降りてキャピキャピと写真を撮ったり、配布された寝袋などの装備を準備して登山開始!!













・・・2分で後悔しました。
この、滅多に後悔をしない私が、です。
今ならやめれるか?とも思いました。
それくらいきつかった。。。なので写真は撮れず。
空気が無くなっていき高山病(との恐怖)や砂地に足を取られることなどの身体的苦しさはもちろんそうなんですが、こう、、、何でだろう、山登り好きでもないのに山登りする意味って、など(笑)
休憩地でようやく喋れる状態になって初めてこの後悔について語り合う。。。

 空を見て後悔中。

ツアーの最後尾で歩いていたら、「このままでは日暮れまでにキャンプ地に着かない。一つの荷物を200ケツでロバに乗せてやる」とガイドの一人が言ってきましたが、ふざけんなー!他の欧米人の荷物は最初から持ってあげてるじゃないかっ!
ってかここにきてボるなよ。
山の中だよ、お金持ってないよっ!ツアー代に含まれてるでしょーよ。
きっとそんな面倒なやり取りや知らない他人(他のツアー参加者)のペースに合わせる事も苦しくて、山登り特有の爽快感を感じられなかったんだな。
センセイが(白人上位な事に)怒って文句を言ってくれたおかげで、その後はガイドが荷物を持ってくれたりなどしましたが。
その後はひたすら空気が薄くて朦朧としてくる頭で変な妄想などしながら(どんな妄想かはナイショ♪)なんとか最後まで登ったのでした。

ちょっと頭が痛くなりかけましたが高山病は免れましたし、終日晴れていて火山そのものはよく見えていたので山に嫌われてはなかったのかな。

夕日が沈む前の火山。噴火していますが暗くならないと火は見えません。

そしてキャンプ地でまたしても問題勃発。
私達のテント、入り口のチャック壊れてます。。。野ざらしと同じ気温ってことですかね。
もともと夏用らしい作りっぽいし、古いしショボいし。
どこをどう文句を言ってもどうにもならないのですが、はぁ〜。ため息ばっかりです。

いろいろ残念に思いながらも夜は更けます。
焚き火の周りで最初に配給されたパンを食べたり、持ち込んだお酒を飲んだりしつつ大きな噴火を待ちましたが、なかなか写真をゆっくり撮れる程に大きな(長い)噴火は起きません。
(待ち構えていないと無理)
でも小さな噴火はちょいちょい見れて、たまに火がぶひゃーっと吹き出し流れる様は地球がかゆいところを掻きむしって血が出ちゃったような印象を受けました。

心の中でシャッターを切って、また走馬灯アルバムが少し厚くなったところでテントにて就寝しました。(寝れてないけど)


翌朝、キャンプ地から更に上の頂上を目指す、、、のは軽くパスするお兄様・センセイ・私の大人3人組。
少しゆっくり寝て、2014年最後の朝日が昇るのをゆっくり眺めました。



もうこの太陽は日本では昼の太陽の色をしてるんだな、と思いつつ。
 やっぱり噴火しても朝日の光の中では火は見えない。


朝食を食べて、テントを片付けて下山です。
下りは楽だし3時間程度で終わると聞いていましたが、滑るわやっぱり砂地で足を持って行かれるわで10回近く転びました。
外国人のほとんどは登り同様涼しい顔してサクサク歩いて行きますが、一人裸足で歩き出した女性にはビックリ。
寒さに強くて足の裏も痛さを感じないって、あなたたち本当すごい皮膚持ってますね、と思うと同時にどこまでもゴーイングマイウェイな外国人ってすごいと思った次第です。
私の今回の靴はその昔ダイエットをしていた頃に加圧トレーニングに通う為にディスカウントストアで買った1000円以下の安いテニスシューズです。
靴の中にどうやったらこんなにでっかい石が入るのかわからないのですが。
夜の焚き火で靴底のゴムがベロンと剥げ落ちながらも、よくここまで保ってくれたよ。。。

とりあえず昼の12時くらいにはなんとかバスに乗り込み、アンティグアの町に帰ってきてからは洗濯してシャワーを浴びて。。。
昨日寝ていないのにやっぱり寝れない、最近ほんとに寝てなくても身体が変じゃないっておかしい。
夜は大人三人組で和食レストランで大晦日の晩ご飯。
三人とも身体は悲鳴を上げているみたいで、必然的に「いやー、この登山はきつかったね」って話をして帰宅。
途中の道は人でごった返しています。
道ばたで大道芸人やマリンバ演奏をしている人達がいます。
蓄光ライトのおもちゃが広場でたくさん売られていて、それを空に飛ばしている子ども達がいます。

そんな中をちゃっちゃと通り過ぎ、お家で日本に居るとき以上に静かに年越しを迎えたのでした。(外は花火でうるさい。)
そんなこんなでふわっと一年を締めくくった一日、でした。

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週末旅行のススメ:逡巡のアンティグア編その1

この日のイメージソング Casiopea "Asayake"

アンティグアでの最初のお宿はペンション田代
今まで海外旅行にちょいちょい行きましたが、私には初の日本人宿です。(でもやっぱりドミとか無理なヘタレな私。)

共同のキッチンでは若い男子がちゃきちゃきとご飯作ったりしていて、自然と人が集まり何気に話が始まります。
アメリカやメキシコで留学中の学生の方々、
夫婦で世界一周中の新婚さん
日本の大学に在学中でアラスカから南北アメリカ大陸を走っているチャリダー君、
行く先々で即席床屋さんをしながら旅しているジャニーズ系の男の子、
会社を辞めた後にサーフィンしながらアメリカと中米旅行中のお兄様
などなど面白い面々です。
そこにこりゃまたさすらいのプロカメラマンのセンセイとブッコミ海外転職の私なので。(しかもここの二人は酔いちくれ)
話は旅情報だけでなく多岐に渡って盛り上がります。
普段から違う職種の方と話す事は面白いですが、日本の若い学生さんや仕事以外で違う年代の方と喋る事もなかなか無いので、ピカピカしたパワーや優しい言葉をたくさん頂きました。

こんなお宿では楽しく過ごさせていただくだけでなく、一人で旅していては見つけられないような情報も入ります。
生ビールを飲める機会が少ないグアテマラで、1杯10ケツ(約150円)で白か黒かそれのミックスかの生中(しかもお通し付き)を飲める、現地人しか居ないお店に連れて行ってもらったのには感謝です(笑)
あっ、今更ですがグアテマラは生ビールがない。
いや、あるけど?くらいで、バーとか行っても大きな瓶ビールをみんなで分けるのがメインです。
そこで宅呑み、歩き呑み(グアテマラは歩き呑み行けます)の救世主、ブラバ!


350ml缶がスーパーで1缶だけでも3.9ケツ(60円弱)で買えます。
小さな商店では値段がまちまち。。。ボるところは6ケツとか言う所もありますが。
コカコーラより安い。そりゃ毎日飲んじゃうよねぇ。

話を戻して。私は今後どうしようかとやっぱり考えていまして。
クリスマスも終わったし、年明けにケツァルテナンゴに帰らなくちゃな。。。のテンゴケの気持ちが8割。(tengo qué 〜=〜しなくてはならない)
でもまだ旅していたいなぁ。。。のキエロの気持ちが2割。(quiero〜 = 〜したい)

グアテマラに来た当初、滞在する予定の無かったアンティグアですが、意外と楽しいんです。
街は小さいし、見所も一日で充分抑えられる可愛らしい街です。
世界遺産らしいので当然なんですが。。。


そしてこの街は外国人が支配する街です。
欧米人が車やバイクを乗り回し、大きな不動産や小洒落たお店などを普通に持っています。
そこに現地人の雇用があります。
ケツァルテナンゴでは一切ありませんでしたが、ここでお土産品を売っている民族衣装系の方々のおばちゃん達も結構な割合で英語で話してきます。(商売に関する単語のみとは思いますが)
日本人と分かるとコンニチワとも言ってきます。(ケツァルテナンゴではあり得ない)

それが外国人である私にとっては程よく心地いいのも確かなんです。
やっぱり夜でもそこまで寒くないし、道は安全だし。

こういう標識はグアテマラ内の他の所では見た事無いな。。。
ここでは外国人が襲われる事は少ないかな、とまで思うのです。
(外国資本で成り立っているから、問題があると自分たちが困ることを現地の人が分かっている)
ケツァルテナンゴも危険度は低い方で、(もちろん充分に気をつけながらですが)けっこう一人で出歩いていました。
しかし、12月に友人のオーストリア人の女の子が強盗に銃で顔を殴られてけがをした事がきっかけで、夜に出歩くときは外国人でも大勢で歩く事が鉄則になりました。

私がグアテマラをもっと現地の人が豊かな生活を送れるように何とかしたい、と思う様なタイプだったらまた違うのでしょうが、私はグアテマラには何か貢献出来ないか、と思う程には愛着はありません。
アンティグアに居るとグアテマラ自体も(見えない)アメリカ支配を望んでいるようにすら見えます。
本当の所は分かりませんが。
ただ私にとっては、ゆるやかに時間が過ぎていくのが気持ち良い滞在先として、これからも記憶に残っていく街と思います。

そうこうしている間に、次のお宿を決めましょう、というわけで。
あ、ケツァルテナンゴでもそうですがホームステイやホテルではなく自分でアパートや一軒家を探すには街のカフェなどに掲示してある張り紙で探します。


次に借りたお部屋の大家さんはプロのミュージシャン。
40代に見えないロン毛おじさんでソフトなナチュラリスト・・・ってあれ?今回の旅の相方さんは似た様なスペックだったような(笑)
お部屋は狭いけど明るくて清潔で、窓から見えるお庭にはハンモック。
お部屋で相方さんとお互いにスペ語と画像処理の勉強会。

夜は大家さんがミュージシャン仲間と素敵なセッション。これがまた私の好みの音楽でかっこいいのよ。
またまた居心地がいいじゃないか、アンティグア。

 大家さんのご所望により寿司パ!
 お仲間とのセッションタイム
 毎日お掃除してくれるお手伝いさん

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週末旅行のススメ:駆け抜け1杯パナハッチェル編

この日のテーマソング:福山雅治 ”蛍”

クリスマスも終え12月26日の朝、静かで衝撃いっぱいのお宿を後にして、船でパナハッチェルへ。


ケツァルテナンゴのお友達で早く戻っておいでと言ってくれる人が何人か居たり、学校の授業を再開して文法を先に進ませようかなとも思い、クリスマスが終わったらケツァルテナンゴに帰ろうかとも考えたのですが、暖かさの誘惑には勝てません。
二人旅の楽しさにも勝てません。
寂しがりやの一人好きという面倒くさい私なので、一人暮らしが嫌いで今後の人生ではあまりしたくないのですが、こりゃぁもう一人旅にももう戻れないかもしれません。

家族や恋人や昔からの友人とも違う人、しかも職業も年齢も性別も違う人との旅は毎日新しい目線で世の中を見る事が出来て楽しいです。
目線や考え方の違いはあれど毎日たくさんの話をして飽きないって、趣味思考のベクトルが一緒だったり、ある程度同じ分野で共通の知識があるから出来る事で、そういう出逢いをもたらしてくれたこの(転職活動の)旅自体、そして旅が出来る環境と周りの方々に感謝です。

さて、話をアティトラン湖に戻して。
ここはアティトラン湖周辺で唯一の街で、湖周辺の村々に比べて都会です。
銀行、お土産屋さん、お洒落なバー、スーパーマッケット、朝ご飯を食べれるカフェ、などなど揃っていてケツァルテナンゴと同様の生活が送れます。
なおかつケツァルテナンゴより暖かい。
外国人観光客が多いのはアティトラン周辺のサンペドロなどの村も同じなのですが、ヒッピーや若い人以外のツアー客なども多い、昔からの普通の観光地らしい観光地です。

しかし、船はボるわ、住んでる外国人が歩ける距離をトゥクトゥク一緒に乗るか、とボってくるわ、お土産屋さん通りのホテルは高いわ、何より人が多いわで、一週間ぶりの都会にイラっとなる事もあって、私にとってはあまり長く居る要素は無い所でした。

この街の楽しみはお買い物ですかね。
近隣諸国に輸出している手工芸品を売っているお土産屋さん街もしゃれたデザインのお店が多くて良いですし、スーパーマーケットの品揃えも素敵。
郊外型などの大きな店舗ではないのですが、何故かスパイスやお香など一店舗でいろいろ揃います。
ちょっとした問屋さん的な所が多いのかな。
他にはチープな新品のお洋服や靴やバッグ。
ちなみにこの国はよく(偽物と思われる)ブランド品が安くたくさんあり、見ていると面白いです。いや、買わんけどね。
昔の韓国みたいなブランド名を一時もじった様な分かりやすいコピー品ではなく、この値段でアバクロもティンバーも買えんでしょってお値段なので偽物と推察するのですが、意外と着心地・履き心地が良さげな。。。


そういやこの国は金歯率が高い。小さい子どもでぼろぼろの歯の子どもも多い。
特に民族衣装系の方に多いでしょうか。
金歯は被せものじゃなくて、見える部分の歯にフレームのようにして被せていたり。
推察するに、現金収入を自分の財産として一番安全な方法で持っておくのではないか、と。

この日の終わりはお宿でしみじみと名曲だと絶賛しながら、サザンや福山さん、ミスチルなどなどのyoutube大会でした。もちろんお酒付きですよ(笑)
しかしなんで外国で聴く日本の歌って、こんなに心に染み入るんだ。

翌朝、もう見る所無いからアンティグアに行ってみようか、と出発を開始。
したところで、ホテルに一人の日本人の20代初めくらいの男の子が到着して、日本語でレセプションの場所を尋ねてきました。
彼とはなんと後日、アンティグアの街で偶然の再会をするのですが。
その後乗ったチキンバス(地元民が乗る中・長距離バス)でもたまたま隣に座った人が、ディープに地元に住んでいる感じはするものの日本人スメルがしたのですかさず「ここ空いていますか」と聞いたら「はい」と。
これだけ観光客が居ても何で日本人ってお互いに一瞬で分かるんでしょうね?
まぁ、そのチキンバスの彼は話しかけんなオーラを絶賛放射中だったので、それ以降話しかけませんでしたが。。。

今回に限らず旅行先で日本人に会った際、日本語で話しかけられるのを嫌う人も多く居るので、私はなるべくこちらからは話しかけず相手の出方を待つタイプです。
日本人だろうな、と思っても話しかけないまま終わることも多々あり。
ただ、やはりバッパーの皆様は旅の活きた情報を持っているし、長く住んでいる人は地元の安くお酒を飲める場所を知っていたり。
何よりそこから次に繋がる出会いもある。
例えば私が今では旅の相方となったセンセイに出会ったように。(最初の出会いはケツァルテナンゴの外国人が多いカフェでした。)
これからはちょっとだけ勇気を出しましょうかね。。。

ただ、どこでも私と同じ様な仕事や仕事を探す目的の人には会った事がありません。
(センセイは仕事絡みですが、やっぱり次の所に行きます)
次の目的地があるってちょっと羨ましい。
今、この週末旅行の間だけでも移動が多いのは疲れるなりに新しい場所はやっぱり楽しみですから。

それと同時に、仕事なり、次のステップの為の語学の習得なり、何か生産性のある目的を持って旅に出る日本人にもっともっと出会いたいとも思います。
グアテマラでは本当に多くの外国人が居て、現地の人は世界に旅行に行く事も無い人がほとんどで。
それについてかわいそうとも不公平だとも思わないし、日本人でもいろんな事情で行けない人もたくさんいる中、逆に自分が世界に行ける状況なのは本当にありがたい事だと思っています。
だからこそ、行ける人なら行って欲しい。
仕事でもそうじゃなくても日本でやれる事はほぼほぼ世界でも出来るんじゃないか、と。
世界と日本の間にボーダーは意外と無いんじゃないのって最近ますます思います。

そんな事を考えながら、チキンバスはグアテマラならここ!日本で言う京都ですかね、アンティグアに到着しました。
年末年始で意外とお宿が高い。。。
お宿を探しまくるのにも疲れたので、情報集めも兼ねて私にとっては初の日本人宿へ宿泊決定しました。
さて。旅の最終地点やいかに。

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週末旅行のススメ:衝撃と静寂のツヌナ編その3

この日のイメージソング:バリのシャラシャラの音系のガムラン(タイトル知らない)

クリスマスイブ、先日は朝日が出る時間にまだ寝ていたセンセイ(仮名。今回の旅の相方で日本人のプロカメラマン)もこの日は朝からバシバシとシャッターを切っています。

 これは私撮影。

一日のんびりとホテルの横を流れる川でジモティのお姉さん方に混じって洗濯をしたり(浅くて断念して結局はバスルームの洗面台でやったんですが)、ホテルの部屋を水拭きしたり、サンマルコスへ歩いてお買い物に行きました。


水拭きは、せっかくのパイン材(松系の明るい色の木材)の床なのにいつもと同じ部屋履きのサンダルで歩くのは勿体ないと思って、裸足で歩きたかったからやりました。
ホテルの掃除道具を勝手に借りて、床全部を水拭です。
すみません、新築で床にワックス塗ってたら本当はこういう事やっちゃいけないんですけどね。
このホテルはとっても素敵な外観ですが、まだまだこれからの部分もあり、何でここわざわざ隙間空けるかな、という造りをしていたりします。
というわけで、寒かったり、お風呂の配水管が狭かったり、知らない間に虫がいっぱい窓や灯の付近に落ちていたり。
今後ホテルとして完成度が上がっていくのが楽しみで、農業や自然系に興味がある人にはお薦めしたいホテルです。
5年後くらいにまた一度来てみたいなぁ。

サンマルコスへのお買い物はやっぱりクリスマスですもの。
ケーキでもプレゼントでも、自分以外の誰かの為にお買い物をすることでちょっとだけ幸福感を味わえます。
あ、独りじゃないな、と。
まぁ、一人なんですけどね。
歩いてみて分かったのですが、湖周りは外国人相手に別荘用に家か土地を売っている事が本当に多い。

レイクビューでプライベート船着き場を作って容量の大きな温水タンク。。。素敵なお家がたくさんです。

いくら位するのか知りませんが、これを見る地元の村の人達はいつも何を思っているんだろう?

そういや以前、ケツァルテナンゴでは生理用品でもタンポンは大きなスーパーでしか見かけないことを書きましたが、小さな村ですが外国人だらけのサンマルコスでは小さな商店で売っています。
アジア食材も簡単に手に入ります。
観光と棲みつく人とで欧米人が多いここは、欧米人が欲しいものは外国同様に揃うのでしょう。

さて、お散歩とお買い物と終わり一人で隣のツヌナの村のホテルに帰るのに歩くの時間的にちょっと怖くなってきたし、トゥクトゥクは20ケツかかるしー、と思っていたときにそういえば先日サンマルコスに一泊した時にお買い物した商店のお兄さんがバイク乗せてやるべって言ってたなー、と思い出しました。
早速交渉して10ケツでホテルまで送ってもらう事に。

久々のバイク、タンデムの後ろとは言え、気持ちいい!と思っていたらお兄さんが「運転するか?」と。
やったー!グアテマラではバイクがたくさん走っているけどレンタルで借りるにはお値段が高過ぎて、自分でバイクを運転する機会はもう無いかと思っていましたが、まさかこんなところで運転出来るとは!
が、悪路でオフ車(悪路に強いが車高が高くて私の足が地面につかないタイプ)は私には無理だった。。。
10mも進まずに立ちゴケしました。いや、お恥ずかしい。
その後ツヌナ村までお兄さんに運転してもらい、村のサッカー場で再度トライ。

今度は後ろに人も乗っていないし、楽しい〜!でもやっぱりオフ車は苦手なので早々に返却してホテルまではお兄さんに運転してもらいました。
これは村のセントロで警察が張っていたので正解でした。
ホテルの入り口まで付いてこられましたが、警察から見えない所でお金をお支払いして、その後も警察がしばらくホテルの前で待機していましたが、事なきを得ました。

夜はこれがまたいきなり、ホテルの経営者さんがサンマルコスで自分が主催するカラオケパーティに来るか、と。
5分後にトゥクトゥクが来るらしい。。。なんでもうちょい早く言わんかねっと叫びながら、ダッシュで準備してトゥクトゥクに一人10ケツで(やっぱ最初に20ケツで乗ったのは相場より高かった。。。)向かった先は先日、サンマルコスで再会したケツァルテナンゴの友人達が泊まるバッパー宿のレストランバーでした。

友人達と再会してはしゃいでいるうちに、二人しか居ない日本人のうち弱い私は生け贄として無理くり前に出され、何を検索したんだか分からないうちに日本語でキャンディキャンディを歌わされ(字幕はローマ字な上に出てくるのが一瞬遅れるからリズム感が無い人っぽい)、イブの夜は更けたのでした。
 
(残念ながら私のキャンディキャンディ中の勇姿は撮ってもらえず/泣。謎の女装さん含む酔いちくれヒッピー達とホテルの経営者さんが締めの一曲を歌っている所に乱入中の日本のサムライを代替え画像とさせて下さい。。。)


サンマルコスの教会。
イブの夜のミサが終わった瞬間から入り口でバンダが演奏を始めていました。
あんまり神聖さは感じられません。観客も居ないし。。。


クリスマス当日も特に外に出ず、のんびりと。
案外、こういうクリスマスを望んでいたんですね。
それと、こちらではクリスマスについてはいつお祝いするんだ、とよく聞かれます。
日本ではイブにお食事したりデートにお出かけしたりというのが定番化しつつありますが、湖周辺に居るアメリカンやヨーロッパの外国人は人によって「私は24日」「私は25日」とそれぞれポリシーがあるご様子です。
外ではイブ、クリスマス当日共に花火や爆竹が一日中鳴っています。

クリスチャンにもいろいろタイプがあるしユダヤ教徒など関連する宗教の人も居るし、当然の事かと思いますが、自分は何の意味も無くただひたすら寂しくないクリスマス!を送ろうとしていたな、とちょっと反省しました。
いずれにせよ日本でいう正月のように、現地の人・欧米人にとってクリスマスは一年で一番重要な日であることは変わらない様子です。

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